川で溺れさせ、女子が動画撮影…高2一時重体

  • 2012年 07月12日 14時39分
  • 提供元:読売新聞
 宮崎県西都市の私立高2年男子生徒(16)が市内の川で遊泳中、一緒にいた複数の少年から頭を押さえ付けられるなどの暴行を受けて溺れ、一時、心肺停止の重体になっていたことが分かった。
 生徒が溺れる様子を複数の女子生徒が動画で撮影していた。西都署は動画を確認しており、少年らから事情を聞くなどし、詳しい経緯を調べている。
 関係者によると、暴行があったのは8日午後。生徒は、西都市や宮崎市の高校に通う男女や無職少年ら(16〜17歳)とともに計10人のグループで西都市の三納(みのう)川を訪れた。午後4時半頃複数の少年と川に入った。
 動画はグループの2人が携帯電話の動画撮影機能を使って、橋の上から約6分間にわたり撮影。少年2人が、泳いでいた生徒の頭を水中に押さえ付けたり、岸に戻ろうとする生徒の足を川に引っ張ったりする様子などが映っており、水中に沈んでいく映像も収められていた。途中、女子生徒の笑い声や「いじめだよ」「まじじゃん」とつぶやく声も入っていた。
 通報を受けた西都市消防本部などによると、少年らが生徒を川から引き揚げ、心肺停止の状態だったが、グループの中の1人の心臓マッサージで息を吹き返した。その後、ドクターヘリで宮崎市の宮崎大付属病院に搬送し入院、現在は快方に向かっているという。
 生徒の母親(42)はグループの1人から動画を入手。母親によると、9人は生徒の幼なじみら。普段から一緒に遊びに行くことがあり、生徒をたたくなどしていたという。母親は「悪ふざけの域を超えており、いじめそのもの。動画は息子が見せ物のようで憤りを感じる」と話している。

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