2012-07-12 01:13:00

二人のウェンディと我らが二十歳。

テーマ:ブログ
いよいよ劇場入りが近づいてきた。
ついこの前稽古が始まった気がするし、
ついこの前一ヶ月を切ったねと話してたはずだが、
もう、まごうことなく、小屋入り直前なのだ。
だから追い込みは通し稽古がほとんどなのだけど、
そうなるとかわいそうなのは、ダブルキャストの面々。
二人のウェンディと、二人のマイケル。

通し稽古で見えることはたくさんある。
だから、みんな、次の通しはこうしよう、
もっとこうしてみよう、と考えるけど、
ダブルのメンバーは交代で演じるから、
物理的に稽古時間が少なくて、だから一回の稽古に対し、
クリアしなければいけない課題も多い。

でも!
だからこそ、というべきか、その一回の間に、
ビックリするほど成長したりもする。
絶対やったる!という勢いがあったり、
一幕は緊張で声もでなかったのが、
三幕ではふっきれてものすごいエネルギーを放ってたり。

稽古の初期は台詞もほとんど聞こえなかったウェンディたちが、
今じゃ必死に叫んでいるのを見るにつけ、
またひとつ壁を乗り越えたんだなあ、なんて、
なんだかじんわりと、感動してしまう。
特に今日は萌ウェンが昨日の緊張とはうってかわり、
聞いたことないようなのびのびとした声で歌い上げたので、
先生方も思わず称賛の声!
心のこもった表情をしていて、
わたしも演助のたむちゃんも、うれしくって目を合わせた。
スーウェンも、声がでなかったときとは大違い。
日ごとに愛らしさが増している。

そんなふうに、ここ数日はキャストたちがそれぞれ、
いろんなところで目を見張る成長を見せていて、
犬は犬らしく、海賊は海賊らしく、
リリーは前にも増して気高く美しく、
インディアンはより表情豊かに、
迷子はさらに生き生きと個性を発揮している。

そして、そんな彼らを引っ張っているのは、
やっぱり物語同様、ピーターパンなのだった。
ダブルキャストを前にして、稽古のときは逆に、
大変なのはピーターの方だった。
どんなにしんどいシーンでも最低二回ずつは、
ぞれぞれのウェンディに合わせてやらなければならない。
それはかなりしんどいことだよなあ、と見てるだけで思う。
けど、どちらのウェンディとも心を通わせ、
チーム全体を明るく強く引っ張っている。
すごいぜ、二十歳。

あたしも、最後まで精一杯やろうとおもう。

当たり前!はい!すみません!



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コメント

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1 ■初めまして

私は、子尾どもの頃、郁恵ちゃんのピーターパンを見て、男だと思い、本気で恋して、こっそり調べて女と知ってショックを受けた30代です。

それ以来、観劇は好きですが、ピーターだけは、イメージを崩したくなくて見れなかったのですが、2009年、充希ちゃんのピーターは見てみたくてなんとなく、観たのです。

出てきた瞬間から、目が離せなくなり、歌声を聴いて虜になりました。
今年も充希ピーターに会いに行きます。私は、客席で、ウェンディになってます。観た後は、暫くネバーランドから帰ってこれなくなります。すばらしい作品です。

今年も楽しみにしています。

今日の桑原さんのブログを読んで、涙が出ました。応援しています。
皆さんがお怪我などせず、素晴らしい作品なりますように。

2 ■無題

初めまして。
4歳の息子を持つ30代の父です!

ピーターパン、楽しみです♪♪♪
稽古の様子がものすごい臨場感を持って伝わってきます。

実は私は仁藤萌乃さんの大ファンです!!
ピーターパンを観るきっかけは仁藤さんです。

でも、生まれてから、ミュージカルを観たことが無い私にとって、純粋にミュージカルを楽しみたいという思いがどんどん大きくなって来ました。

息子にもピーターパンから色々な事を感じ取って欲しいと思っています!!

暑さ厳しい折り、みなさま健康に充分留意され、ステキな初日を迎えられることを祈念しております。

乱文失礼いたしました!!

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