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【中2自殺】教員の膨大なメモが存在 県警「重要な証拠」

2012.7.12 16:33更新

 大津市で昨年10月、市立中学2年の男子生徒=当時(13)=が飛び降り自殺したことを受け、学校側が直後に在校生に実施したアンケートに、回答した生徒らに、実際にいじめなどがあるかどうか聞き取る過程で記した膨大なメモがあることが12日、関係者への取材でわかった。滋賀県警は学校などへの家宅捜索でノートなどを押収、このメモも含まれているとみられ、いじめと自殺との関係を解明するうえで重要な証拠になるとみられる。

 市教委によると、アンケートはいじめの実態を調べるため、昨年10月中旬、学校が全校生徒859人を対象に行い、約8割の生徒が回答した。アンケート結果には伝聞の情報が多く、記名、無記名があったが、記名の回答については、学校側が事実かどうか生徒に追跡調査した。この過程で、教員が生徒らから聞き取ったメモが学校に大量に残されていることが判明した。

 関係者によると、聞き取り調査は、保護者の同意のもと、担任らがノートなどに記録していた。また、少なくとも10人の生徒が県警の捜査容疑となった暴行を直接目撃していた、という。

 市教委は、1回目のアンケートで、学校側が認めた内容のみを昨年11月に公表。「死んだハチを食べさせられそうになる」などのいじめがあったと発表したが、今月に入り「自殺の練習をさせられていた」「万引しないと殴るなど脅されていたと聞いた」など、非公開だった内容が次々と明らかに。一方、10日に初めて明らかにされた2回目のアンケートでは、「自殺の練習と言って首を絞める」「葬式ごっこ」の記述があったことがわかった。

 県警は11日、事実関係の究明が必要として捜査に着手。同級生だった3人が男子に暴力行為をしていたとして暴行容疑で、中学校と市教委を家宅捜索し、いじめの調査ファイルなど関係資料約130点を押収した。

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