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事件
「力振り絞って通報したのに」救急車出動めぐる訴訟で母
2012.7.12 21:41
山形大2年の大久保祐映さん=当時(19)=が昨年10月、山形市の自宅で死亡したのは救急車が出動しなかったためだとして、同市に損害賠償を求め提訴した埼玉県熊谷市の母親(55)と弁護団が12日、熊谷市内で記者会見を開き、母親が「最後の力を振り絞って通報したのに、亡くなって胸が痛む。二度と起きてほしくない」と訴えた。
会見で、大久保さんが体調を崩し119番した際のやりとりを録音したテープを再生。消防本部の職員が氏名を尋ねるが、大久保さんは年齢を答えるなどかみ合わない会話が約6分間続いた。
藤木孝男弁護団長は「息も絶え絶えで、意識がもうろうとしている。切迫した通報者は問い掛けに同意する傾向があり、『タクシーで行けるか』と誘導する質問をすべきでない」と指摘した。
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