最終更新: 2012/07/13 00:36

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滋賀・大津市中2生自殺 中学校と市教委などに異例の家宅捜索

滋賀・大津市で中学2年生の男子生徒が自殺した問題で、滋賀県警が11日夜、この中学校と市教育委員会などに対し、異例の家宅捜索に踏み切った。一方、男子生徒の自殺後に行ったアンケートの内容について、中学校が、男子生徒の遺族に口外しないよう求めた確約書を結ばせていたことがわかった。
午後7時半、教育委員会の教育長室の前に、滋賀県警の捜査員が集結した。
男子生徒の自殺から9カ月、大津市のいじめ問題は11日、教育現場への家宅捜索という異例の展開を見せた。
家宅捜索は、報道陣を閉め出し、周囲を目張りしたうえで始まった。
捜査の容疑は、2011年10月に自殺した男子生徒に対する、複数の同級生による暴行容疑だった。
中学校でも、校舎のカーテンを厳重に閉めた中で、家宅捜索が行われた。
滋賀県警の生活安全部長は、捜査の目的について、「前途ある少年お1人が、命を自ら絶たれたわけで、何があったのか、自殺を未然に防げなかった原因は何かなど、事実や原因を徹底的に究明すべきと考えた。それこそが、再発防止の前提にもなる」とコメントした。
一方、大津市の越 直美市長は、午後10時すぎ、「教育の場に、こういった捜査が入ったことについて、残念に思っています。しかし、この警察の捜査については、まさに一番の真実の解明につながるものであると思っていますので、全面的に協力をしていきたいと思っています」と述べた。
教育機関への異例の家宅捜索。
背景には、学校と教育委員会のずさんな体質、そして、隠蔽(いんぺい)体質があった。
男子生徒が通っていた中学校の生徒は「教師も、見て見ぬふりでしたし。かわいそうだなと思いました」と話した。
男子生徒の祖父は「生徒が(いじめがあったと)言っているのに、学校の先生が知らんというのは、おかしい」と話した。
13歳の少年を追いつめた日常的な「いじめ」。
教育委員会は、2011年10月のアンケートで、いじめの存在を把握していたが、公表していなかった。
また、中学校が遺族に対し、アンケート内容を口外しないよう誓わせていたことが、11日、新たにわかった。
さらに、教育委員会は、11月にも追加のアンケートを行っていたことを、10日になって初めて明らかにした。
大津市教育委員会は「重大な意味を持つ言葉であったと思いましたので。見落としを、わたしどもはしてしまっていた。そのことの反省がありましたし」などと述べた。
教育委員会は、アンケートに「『自殺の練習』と言って首を絞めた」、「葬式ごっこをしていた」という重大な回答が含まれていたが、十分に調査をせず、遺族にも伝えていなかった。
これまで、遺族の被害届を3度にわたって受理していなかった滋賀県警。
自殺から9カ月後の遅すぎた家宅捜索で、真相はどこまで明らかになるのか。

(07/11 23:33 関西テレビ)


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