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<大津いじめ自殺>死亡生徒が通った中学校が保護者に説明会

毎日新聞 7月12日(木)21時55分配信

 大津市立中学2年の男子生徒が自殺した問題で、男子生徒が通っていた中学校で12日夜、保護者説明会が開かれた。沢村憲次教育長は、保護者の求めに応じて、男子生徒の自殺直後の全校アンケートの内容を保護者に公開すると表明した。蒸し暑い体育館の中で約3時間続いた説明会は、緊迫する場面もあった。

 説明会は関係者のみを対象に開かれ、保護者約700人が出席。沢村教育長や学校長らが説明した。2年生の保護者の女性によると、亡くなった男子生徒の父も出席。「今回のことで騒がせてしまってすみません」と恐縮した様子で話し、女性は「胸が痛んだ」という。男子生徒の担任は欠席したという。

 教育長や校長らは当初30〜40分にわたり、男子生徒の自殺からアンケートまでの経緯を説明。暴行の事実を確認した一方、葬式ごっこや恐喝は未確認と話したという。

 質疑応答では、真っ先に手を挙げた保護者の男性が「1人の方が亡くなったのに、なぜ黙とうがないのか」と怒った口調で指摘。会場では拍手が起こった。学校側は座ったまま黙とうを始めようとしたため、保護者の更なる怒りを買ったという。

 出席者によると、保護者はアンケート結果の開示を要求。学校は「プライバシーの問題がある」と当初応じなかったが、最終的に沢村教育長が「私の権限でご希望があればお見せいたします」と述べた。

 保護者からは「報道内容は本当なのか」という問いや、アンケート内容に関する質問が多かったという。2年生女子の保護者男性は「最初に黙とうすべきなのに、保護者の指摘を受けてから黙とうし、学校の対応は保身に走っていると感じられた。今回の問題は担任の先生が説明すべきなのに、保護者から『担任はどうした』という疑問の声が上がった」と話した。

 学校から出て来た保護者の女性は「ネットや報道をうのみにしている生徒や保護者が多く、真相が分かると思って説明会に参加したが、保護者との質疑応答は全くかみ合わなかった」と語った。

 説明会後、取材に応じた沢村教育長は「いじめと自殺との因果関係は断定できないという市教委の考え方を説明し、保護者から異論は出なかった」と語った。【石川勝義、前本麻有、千葉紀和】

最終更新:7月12日(木)23時43分

毎日新聞

 

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