レストラン:ドイツ気分で乾杯 広島電鉄、車両改装し本社前にオープン /広島
毎日新聞 2012年07月12日 地方版
広島電鉄(中区)は11日、路面電車としては引退したドイツ製車両を使ったレストラン「トランヴェール・エクスプレス」を本社前にオープンさせた。電車の開業100周年を11月に迎えることを記念して企画し、車体はオリエント急行をイメージして改装された。「乗客」はビールとドイツ料理を楽しみながら、雰囲気に酔いしれていた。
車両は3両編成で、81年に輸入された。それまで走行していた街にちなんで「ドルトムント電車」と呼ばれ、08年まで市民の足として活躍した。レストランとして再活用するのに合わせ、車体を銀色から格調高い深緑色に塗り替えた。
この日は早速、仕事帰りのサラリーマンらが訪れ、ビールやワインを楽しんだ。南区の会社員、守安正道さん(43)は「旅行とレストランのいいとこ取りですね」とワイングラスを傾けていた。【中里顕】