カナダのマクドナルドが面白いマーケティング施策を行っています。
なぜハンバーガーの実物は写真と違うの?
マクドナルド・カナダが開設した自社サイト内にQ&Aサイトを開設。寄せられた質問に対して、びしばし回答していっています。
特に話題を呼んだのが、「なぜマックのハンバーガーは広告写真と実物に差があるの?」という質問に対する動画の回答。
マクドナルドはこの問いに対して、実際に商品写真を制作する過程を動画で説明しました。この動画は現時点で650万回ほど再生されています。
マーケティング部門のディレクターが登場し、実際に店舗でバーガーを買って説明。
写真スタジオで買ってきた商品を撮影。
こんな感じになりました。ちょっとしょぼいですね。
次に実際の商品写真制作をレポートします。商品写真はプロのフードスタイリストが手がけています。
商品に使っている素材は実物と同じですが、撮影にあたっては美しく見えるように、ピクルスをあえてはみ出させるなど、盛りつけを調整しています。
ケチャップもスポイトで丁寧に。
できあがった写真はデザイナーに送られ、パンの欠けや、微妙な色彩が調整されます。
というわけで、実物と商品写真はこんなに違うのです。
正直に認めてしまっているのが素晴らしいですね。ソーシャルメディア時代の理想的なコミュニケーションだと思います。
様々な疑問に回答
マクドナルドのQ&Aサイトでは、様々な疑問が寄せられ、それらに対し公式に回答が提供されています。
例えば
・マックナゲットのチキンって大丈夫?怪しい肉じゃない?
・ビッグマックのソースってどうやって作るの?
・なぜ電子レンジを多用するの?
・「スーパーサイズミー」は見た?
・ポテトフライのジャガイモの品種は?
などなどの質問と回答が掲載されています。
特に「ビッグマックのソースってどうやって作るの?」に対しては、チーフ・シェフが自ら動画で「ビッグマックを家で作る方法」を説明していて面白いです。
ちょうどトランセンドの正直なツイートが話題になっていますが、僕たちは企業が予想外に正直な振る舞いをすると、そこに感動や驚きを覚えてしまうものです。
嘘は簡単にバレる世の中ですから、正直さを押し出していくコミュニケーションは、マーケティングの主流になっていくのかもしれませんね。
関連本。なんだか面白そうなのでポチっておきました。