市職員逮捕を受け、会見で陳謝する幸山政史市長＝熊本市役所

　熊本市職員が道交法違反（酒気帯び運転）の疑いで現行犯逮捕されたのを受け、幸山政史・熊本市長は１１日の定例会見で、再発防止に向け、全職員を対象とした飲酒に関するアンケートの実施を発表した。飲酒翌日の運転に関するルールも設ける。

　同市職員の飲酒運転に絡む不祥事は本年度４件。幸山市長は会見の冒頭、「市民の皆様に大変申し訳ない」と謝罪し、「まさに非常事態と言わざるを得ない。二度と起こさないという強い決意で、具体的対策を講じる」と強調した。

　アンケート、ルール作りとも今月中をめどに実施。アンケートでは、日ごろの飲酒量や時間帯、翌日の勤務への影響などを尋ね、職員がアルコールとの付き合い方や行動を振り返る機会にする。

　ルールでは、飲酒に関する医学的な基本知識を確認した上で、飲酒後、一定時間がたたなければ運転を禁止することなどを盛り込む方針で検討している。

　市人事課によると、職員逮捕後、全部署で所属長が職員との面談やミーティングを実施。普段の飲酒行動の把握や再発防止への意見の聞き取りを進めており、個別の指導やルールづくりに生かす。（平井智子）