いじめと自殺の因果関係や、市の責任を認めた越直美市長=10日夜、大津市役所で
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大津市教育委員会が自らの調査を「不十分だった」と認めたことを踏まえ、大津市の越直美市長は十日夜、緊急会見した。主な質疑応答は次の通り。
「九日午後に報告を受け、たいへん驚いた。自殺の練習で具体的な記載があり、市教委の調査は完全に信用できないと思った。九日に三時間ほど教育長と話し、公表して謝罪すべきだと言った」
「アンケートの記名情報の一部を聞き取れていない。文部科学省への報告書を作っておらず、聞き取りの記録もあまり残っていない。後で検証できないような調査をしていた。市教委にも学校にも事実認定をする能力がなかった。最初から専門家に任せるべきだった」
「遺族は、学校で何があったのか真実を知りたいと思う。外部の調査委で、新しい事実が出るまで徹底的に調査したい。いじめと自殺の因果関係がつながるまで調査する。それができなかった場合も、いいかげんな調査をした学校や市教委の責任なので、その責任は市が負うべきだ」
「裁判の基礎となる事実が信頼できないので、いったん裁判を中断したい。調査結果で市に責任があれば、おわびして和解をする」
「いじめがあったからこそ、生徒は亡くなったと思う。それを立証できる事実を、今回の調査で探したい。市教委とは、もう方針が違う。まずは事実の究明に全力を挙げたい」
「市の代理人から、遺族の代理人に連絡するように言っている」
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