大雨災害と避難の注意点は7月12日 9時10分
激しい雨が降り続くなど、大雨による災害の危険性が高まった場合に気象台から出される情報には「大雨警報」と「洪水警報」などがあります。
地元の自治体の情報や地域の実情に合わせて、早めの行動を心がけることが必要です。
大雨の際に出される情報
「大雨警報」は、土砂災害のほか低地の浸水の危険性があるときに発表されます。
一方、「洪水警報」は川が増水して氾濫のおそれがある場合に発表されます。
こうした気象警報は気象台が市町村別に発表します。
デジタルテレビのデータ放送では警報が出ている市町村を確認することができます。
このほかの情報について
さらに災害の危険性が高くなったときには、気象台や自治体から、このほかにも気象に関する情報が出ます。
「記録的短時間大雨情報」は、1時間100ミリ前後といった、その地域で数年に一度しか降らない記録的な雨が観測されたときに発表されます。
土砂災害や低地の浸水、川の氾濫の危険性が高まっています。
また、「大雨警報」が出た地域の中で、雨量が多くなって特に土砂災害の危険性が高くなった市町村には、気象台と都道府県が共同で「土砂災害警戒情報」を発表します。
情報が出た市町村は、土砂災害が差し迫っているおそれがあり、避難の必要があります。
比較的大きな川では、「洪水警報」以外に実際の水位の上昇に合わせて川の氾濫の危険性を伝える情報を気象台と都道府県などが共同で発表します。
1つは「氾濫警戒情報」で、市町村が避難勧告などの判断の目安としている情報です。
さらに水位が上がって危険性が高くなると「氾濫危険情報」が発表されます。
この段階では避難を完了しているのが望ましいとされています。
大雨の際の注意点
大雨の際の注意点です。
1つめは浸水です。
川の氾濫などがなくても低地では降った雨が排水できなくなり、浸水が起きることがあります。
テレビやラジオ、市町村の防災無線などで最新の情報を確認し、早めに行動することが大切です。
土砂災害の注意点
次に土砂災害の注意点です。
土砂災害には急な斜面が突然崩れ落ちる「がけ崩れ」と、大量の土砂や岩が水と共に川や谷を一気に流れる「土石流」、それに斜面が広い範囲にわたって滑り落ちる「地滑り」の3つがあります。
注意が必要なのは、気象台の情報や自治体による避難の呼びかけがない状態でも土砂災害が起きることです。
このため身の回りの異変に注意する必要があります。
「山鳴り」や「地響き」などの異常な音が聞こえる。
ぱらぱらと小石が落ちてくる。
斜面に亀裂が走る。
そして突然水が湧き出したり、川の水が急に少なくなったりする。こうした現象は土砂災害の「前兆現象」ですので、気象台などからの情報がなくても、直ちに身の安全を確保してください。
万一、避難する時間がない場合や、避難する際に斜面のそばや渓流など危険性の高い場所を通る必要がある場合は、頑丈な建物の中であれば、2階以上の、斜面とは離れた側の部屋にいると安全な場合があります。
地元の自治体の情報や地域の実情に合わせて早めの行動を心がけることが必要です。
[関連リンク] |
|