中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > サッカー > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【サッカー】

大儀見4戦連発 五輪で記録更新だ

2012年7月12日 紙面から

◇キリンチャレンジカップ2012 日本3−0オーストラリア

 同じゴールでも4年前とは全く内容が違う。前半のロスタイム、右から近賀のグラウンダーのクロスに左足の先が届く。ボールはゴールにゆっくり吸い込まれた。「永里」ではなく、「大儀見優季」は自信にあふれた表情で「W杯から1年間、試行錯誤しながら新しいプレースタイルを確立してきた」と胸を張った。

 過去のなでしこジャパンで4試合連続ゴールは高倉、沢、そして永里の3人のみ。前回の北京五輪直前にも「永里」は2度目の4試合連続ゴールを決め、さらに1試合置いて3試合連続ゴール。まさに絶好調だった。だが、大儀見は「根本的に前回とは全く違うので比較にもならない」と言う。

 自分の調子の良さだけで挑んだ4年前とはゴールの意味が違う。「ゴールを決めた前のプレーで、近ちゃん(近賀)からのパスに届かなかった。あっ、あそこに入れば合わせただけで入るんだな」という確信をもって次は飛び込んだ。

 今の大儀見には自分だけでなく、味方のプレーを分析して試合中に調整することができる。特にW杯以降はドイツで個の力で点を取り切れる強さと、味方をいかに自分に呼び込むかを念頭に置いてプレーしてきた。

 この3度目の4試合連続はいろんな意味で大きく違う。スタンドからの「大儀見」コールには「ダンナさんがうれしかったんじゃないんですか」と照れた笑顔を見せる。「永里」では超えることのできなかった、なでしこ新記録となる5試合連続ゴールにも「意識はしないけど、新しい自分に対するチャレンジ。その壁を越えていけばいい」とサラリと言う。見据える先はロンドン五輪での記録更新とゴールラッシュになる。 (荒川敬則)

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ