ＭＶＰはＭ・カブレラ（ジャイアンツ）　「神様の贈り物だ」と感涙

　ＭＶＰを受賞したカブレラは「予想していなかった。驚きでしかない。神様がくれた贈り物だ」と言葉を上ずらせた。前半戦で打率３割５分３厘、８本塁打、４４打点とジャイアンツをけん引したメジャー８年目のスイッチヒッターは、前半戦の好調さをそのまま球宴に持ち込んだ。

　１回に左打席で大量５点の口火となる左前安打。４回には右打席でこの試合唯一の本塁打を左翼席に記録。３打数２安打２打点は受賞資格十分だった。

　昨季はロイヤルズ在籍で、この日の舞台・カウフマンスタジアムはわが家のようなもの。ロ軍選出選手がバトラー一塁手兼ＤＨしかいない中、見事に“ホスト役”をこなし、かつてのファンの喝采を浴びた。

　家族と一緒に記者会見場に臨んだカブレラは「本当に幸せ。サンフランシスコとカンザスのファンに感謝したい」と余韻に浸った。