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【プロ野球】

畠山が逆転満塁弾 負けゲームを勝った

2012年7月12日 紙面から

◇ヤクルト7−6DeNA

ヤクルト−DeNA 8回裏2死満塁、畠山が左越えに逆転満塁本塁打を放つ=神宮球場で

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 ヤクルトが畠山の満塁本塁打で逆転勝ちした。3点を追う8回、相川の内野安打で1点返し、2死満塁で畠山が加賀から左翼に運んだ。DeNAは打線が15安打を放ち、三浦が7イニングを2失点と好投したが、救援陣が打ち込まれた。

      ◇

 まさに値千金の一発だった。ヤクルト・畠山が8回、会心の一撃を放った。2点差に迫り、なおも2死満塁。DeNA・加賀の2球目をすくい上げると、レフトのポール際へ。試合を決める逆転満塁弾になった。

 「打った瞬間、ボクは切れないと思いました。どう見ても負け試合。チームにずっと迷惑をかけていたんで、ホッとしています」。4番の仕事を果たした畠山が大きく息を吐いた。

 頭を悩ましながら最善を尽くした。相手投手の事前の研究に余念がない畠山だが、準備しづらかった。「ボクは(加賀とは)ほとんと対戦したことなかったんです。だから、宮本さんに球種とどんなスライダー、シュートを投げてくるか聞いて打席に入りました」。過去に2度しか対戦していない加賀のイメージはほとんどなく、宮本の意見を聞いた。打席に入る前に出た結論は、スライダーを狙うだった。

 しかし、加賀の1球目のスライダーの切れを見ると「ボクには打てないな」。切り替えて内角シュートを狙った。「ストライクかどうか関係なくインコースにきた球を思いきり行こうと思った」。深い読みと思い切りの良さが呼んだ大仕事だった。

 昨年7月以来通算4本目となる満塁弾。不振でも我慢して起用し続けてくれた小川監督の期待にも応えた。指揮官も「畠山の満塁ホームランに尽きる。完全な負けゲームだったね」と主砲の一発に目を細めていた。 (後藤慎一)

 

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