小沢新党旗揚げ:「脱原発」の本気度は?
毎日新聞 2012年07月12日 00時32分(最終更新 07月12日 02時03分)
小沢氏の発言について、原発再稼働の可否を決める国民投票の実施を訴えているジャーナリストの今井一さん(58)は「脱原発の看板を掲げても、すぐ廃止なのか40年後なのかで大きく異なる。具体的な手順を示さなければ、選挙目当てのパフォーマンスと受け止められても仕方がない」と指摘。橋下徹・大阪市長が大飯原発再稼働を容認した例を挙げ「政治家の主張はコロコロ変わり、簡単に信じられない。覚悟を行動で示してほしい」と話した。
東京電力福島第1原発事故後、市民グループ「原発いらない福島の女たち」を設立した福島県郡山市の黒田節子さん(61)も「(政局をめぐる)パワーゲームをするために脱原発を掲げたようにみえる。脱原発を掲げた以上、多くの国民の願いを裏切ることのないように、政治生命を懸けて全国の原発の廃炉をすぐに実現してほしい」と語った。【青島顕、佐々木洋、三村泰揮】