小沢新党旗揚げ:「脱原発」の本気度は?
毎日新聞 2012年07月12日 00時32分(最終更新 07月12日 02時03分)
民主党を離れた小沢一郎氏らが11日に旗揚げした新党「国民の生活が第一」。代表に選出された小沢氏は“脱原発”を表明したが、原発に反対する市民からは「言葉でなく、態度で示して」と早くも厳しい注文がついた。
小沢氏は11日午後6時すぎ、東京・永田町の憲政記念館で開かれた結党大会の記者会見で「できるだけ早く新しいエネルギーへの転換を図っていくべきだ」と“脱原発”を力説した。
この日の小沢氏はダークスーツにブルーのネクタイ姿。「高レベル廃棄物の処理を考えると、原発を推進するのは不可能」と述べ、民主党代表時代に原発容認の発言をしていたことを問われると「原子力は過渡的エネルギーだと言い続けてきた」と反論した。
野田内閣が関西電力大飯原発3号機(福井県おおい町)の再稼働を決めたことにも「安全性の調査・検討が従来と同じような中でよしとしたことに疑問を持っている」と語ったが、脱原発の詳細や新エネルギーの内容などには言及しないままだった。