浜松市中区の市立中学２年の男子生徒（当時１３歳）が６月、自宅マンション屋上から転落死し、この生徒が同級生から自転車を蹴られるなどしていたことが分かった。市教育委員会はいじめによる自殺かどうか調べるため、近く第三者委員会を設立することを決めた。

　男子生徒は６月１２日夕、マンション駐車場で倒れているのを発見された。学校によると、遺族は「いじめによる自殺かどうか解明してほしい」と要望。生徒が４月中旬の夜、塾帰りに同級生数人から自転車を蹴られたり、悪口を言われたりしたことが分かった。塾からは「注意し、すでに解決していた」と回答を受けたという。

　同校は全生徒を対象にしたアンケートや個別面談を実施。今年２月に複数の生徒に囲まれているのを目撃されていたことも分かった。同校は「いじめがあったと思うが、転落死との因果関係は不明」としている。静岡県警浜松中央署は自殺と事故の両面で捜査している。【沢田均】