2011年11月16日

茶のしずく石鹸:悠香の無責任な対応

 茶のしずく石鹸のアレルギー症状の問題。
 厚労省のまとめによると、アレルギー発症者は、471人、そのうち、重篤症状は66人。
 中には、呼吸困難や意識障害を起こして救急搬送される例もあったという。

 茶のしずくは、美肌効果があるという触れ込みで爆発的な人気だった。
 テレビコマーシャルでも頻繁に宣伝された。
 まるで、石鹸を使うことで肌がきれいになるかのような印象を与える薬事法違反スレスレのコマーシャルだった。
 真矢みきさんの「諦めないで」という台詞が印象に残る。

 この石鹸のアレルギー症状は、去年の夏ごろから疑わしいという声があったという。
 昨年末から一部自主回収を始めたらしい。
 ところが、その後もテレビCMは派手に展開。
 今年5月になって、全面的に自主回収を宣言した。

 CMは最近まで流れていたような印象がある。
 自主回収が始まった後でも、注意喚起よりも、売上拡大の方に重点が置かれていたのだろう。
 問題が発覚した後、有害成分だけを取り除いて製造販売を続けたようだ。
 回収できたのは、流通段階にあった旧タイプの石鹸だけ。
 消費者の手に渡った製品については、回収できず。
 しかも、こっそり有害成分だけ取り除いた石鹸を、同じ形状、同じブランドでそのまま販売し続けたために、世の中に新旧の石鹸が混在し、消費者には区別がつかなくなった。

 最近になってようやくマスコミ報道されるようになったが、問題はずいぶん前から指摘されていたらしい。
 2008年には、茶のしずく石鹸でのアレルギー発症に気付いていた医師がいたという。
 1年かけて原因を特定し、販売業者・悠香に申し入れたものの、悠香は否定し、対応を拒否し続けたようだ。
 その後も、多くの症例が報告されるようになり、ついに去年の10月に厚労省が動き出した。
 国に対応を迫られた悠香は、ホームページで注意喚起、購買者にDMを送ったが、製造販売はそのまま継続。
 12月になってようやく石鹸の成分変更。
 商品の回収を本格的に始めたのが、今年の5月。
 だが、震災や原発の報道の陰に隠れて、一般に認知されず。
 最近になって、マスコミ報道で取り上げられるようになり、人々の知るところとなる。
 悠香の対応のまずさが被害者を拡大させたことに間違いはなさそうだ。
 目立つCMで売りまくった商品なら、目立つCMで注意喚起をすべきであった。

 対応が不十分なうえに、対処が遅く、事態を更に悪化させ、取り返しのつかないダメージをもたらすことになった。
 茶のしずくのイメージは地に落ちた。
 今後、このブランドは使えない。
 
 悠香からの正式な謝罪はいまだにないという。
 損害賠償を恐れて、責任を回避しようとしているようだ。

posted by 平野喜久 at 12:19| 愛知 晴れ| Comment(1) | TrackBack(0) | 世事雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
悠香の茶のしずく石鹸を以前知人と購入し、
未使用だった為、今回の小麦ァレルギーが発生したとゎかったので
返品しょぅとしたのデスが、新しい商品との交換か購入者への返金と選択肢を出されました。
ですが、私は悠香の商品を使用するのは不安が有るので返金してもらおぅと思い
その旨を伝えたのですが、
購入者(私の知り合い)への返金のみしかできません、との事でした。
しかし、こちらにも都合があり
なかなか都合の合わない知り合いなので私の口座を知らせるうえで振り込んで貰うか、
交換なら商品を私の方へ郵送します、との事だったので、
現金郵送をお願いした所、会社の勝手な決め事の為、どちらもできませんと言われました。
問題を起こしたのも回収せざるおえなくなったのも会社側の責任なのに
ぁまりにも無責任な対応に腹がたちました。
結果、会社側は返品は受付ますが
返金はせず、処分のみ行ぃますと
開き直られました。
こんな会社信用もなにもナィしまたどんな問題を起こして無責任な対応をするか不安です。
Posted by at 2011年11月18日 21:44
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