タマネギ偽装:中国産を「淡路産」に 容疑で加工業者逮捕
毎日新聞 2012年07月10日 14時25分(最終更新 07月10日 14時35分)
中国産のタマネギを淡路島産と偽って販売したとして、兵庫県警生活経済課などは10日、農産物加工販売会社「関西ベジタブル」(同県南あわじ市)の実質経営者、森秀文容疑者(57)=同市=ら3人を不正競争防止法違反容疑で逮捕した。捜査関係者によると、同社が今年4月までの約2年間に仕入れたタマネギ約5900トンのうち96%が中国産だったといい、県警は恒常的に産地を偽装していた疑いもあるとみて、詐欺容疑での立件も視野に追及する方針だ。
他に逮捕されたのは▽常務の奥野浩司(36)=同県洲本市▽工場長の坂辺義一(45)=南あわじ市−−の両容疑者。専務の女(31)についても逮捕状を取り行方を追っている。
容疑は昨年11月〜今年4月、約60トンの中国産タマネギを自社工場で「淡路産」と記した段ボール箱約3000箱に入れ替え、愛知県の業者ら5社に計154回にわたって出荷したとされる。捜査関係者によると、同社はこの取引で約815万円を売り上げていた。