■ 大津市長、遺族側と訴訟和解の意向
滋賀県大津市で男子中学生がいじめを受け自殺した問題で、市の教育委員会がアンケートで「葬式ごっこ」などの回答があったにも関わらず、見落としていたことを明らかにしました。これを受け大津市の市長が、遺族側と争っている裁判で和解する意向を示しました。
大津市の教育委員会は、学校が全校生徒を対象に2回目のアンケートを行っていたことに加え、「自殺の練習で首を絞める葬式ごっこ」との回答がありながら見落としていたことを明らかにしました。 「『自殺の練習と言って首を絞める葬式ごっこ』との記載に気づかず、事実の確認もその時点まで行っておりませんでした」(大津市教育委員会の会見) これを受けて大津市の越市長は、遺族が市などを相手取り損害賠償を求めている裁判で「和解したい」と話しました。 「私自身は、訴訟をいったん中断したいと思っています。それは、訴訟で争う前の事実関係というものが、今までの学校の調査では全く信用できない。和解をすべきだと思っています」(大津市・越直美市長) 越市長は、教育委員会が教師らに聞き取り調査をした際に、記録を残していなかったことも明らかにした上で、不十分かつずさんな調査だとしています。(11日04:27)
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