★imotionを利用してiモードメールを転送(G-mail編)
(参考:http://www.kyoji-kuzunoha.com/2011/11/imotensimiphoneidocomonejpcui.html)
事前準備 : iモード.netの設定
初めてiモード.netを使う時にワンタイムパスワードを入力する必要があるのだが、
そのパスワードは携帯アドレスでしか受け取れないので、iモード専用端末で受信する必要がある。
ワンタイムパスワードを入力し、iモード.netの受信トレイ画面になったらiモード.netの設定は終了。
終わったらSIMを抜き取り、iPhoneに戻す。
SIMがMicroSIMなら、MicroSIM→SIMカード変換アダプタを使って携帯に挿入。
*imoten とは、iモードメール転送専用のメールサーバーソフトです。
docomoは携帯で受信したメールを、自動で別のメールアドレスへ転送するようなサービスを提供してくれていません。
docomoのimode.net(有料サービス)を 経由して、携帯宛てのメールを別のメールアドレスへ転送するプログラムimotionが必要になります。
このソフトはiモード対応端末でなくても、iモードメール@docomo.ne.jpを他のメールアドレスに転送。@docomo.ne.jpとして送信も行えます。
①転送用アドレスを2つ取得
G-mail のアドレスを新規に2つ取得。
受信専用のアカウントでないと、ほかのGmail用に届いたメールもプッシュしてしまうため、2つ用意すること。
②サーバーの設定
*レンタルサーバーを契約
DTIのVPS(32bit版CentOS5)http://dream.jp/vps/?af
DTI (ENTRY : 最大1GB、IPアドレス:IPv4×1、IPv6×1) 490円コース。
③ターミナルからroot権限でログイン
*SSHクライアントの準備
sshとは、離れている別のコンピュータにログインしたり、遠隔地のマシンにてコマンドを操作したり、
他のマシンへファイルをコピーしたりすることができるプログラムです。
ネットワーク上を流れるデータは暗号化されており、インターネット経由でも安全に利用することができます。
よく利用されるsshクライアントアプリケーションは以下のものです。
*リモート接続ツールを使ってログインする。
(リモート接続ツールのダウンロードとインストール)
*ターミナルエミュレーターソフト「TeraTerm」をダウンロード
インストールしたTeraTermを起動し、TCP/IPのホストにホスト名を入力。
申し込み完了時のメールに記載されているVPSサーバのIPアドレス(IPv4)を入力。
OKを押し、次の画面の"認証が必要です"という欄のユーザー名に"root"、
パスフレーズにはメールに書いてあるパスワードを入力。
↓ ↓ ログイン画面
TeraTermにはコピー&ペースト機能があり、ブラウザからCtrl+Cでコピーし、Alt+Vでペーストできる。
④自分の端末(Mac or PC)でJavaSE7をダウンロード
自分の端末(Mac or PC)でJavaSE7をデスクトップにダウンロードする。
http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/jdk-7u3-download-1501626.html
Java SE Development Kit 7u3の欄の、Accept License Agreementにチェックを付ける。
ダウンロードのリンクが太文字に変化するので、
DTIのVPSの場合は jdk-7u3-linux-i586.rpm をクリック。
これでダウンロードされるので、ダウンロードされたファイルはデスクトップ上へ移動しておく。
Tera TermでVPSサーバーへログインする。
ログインしたらダウンロードしたファイルをTera Termへドラッグ・アンド・ドロップする。
ファイル転送を行いますか?というダイアログボックスが出るので、SCPをクリック。
[root@ ~]# dir エンターキーを行い、ドラッグ・アンド・ドロップしたファイル
jdk-7u3-linux-i586.rpmがあれば無事成功。
*JavaSE7u3のインストール
(6u7をインストールする場合は必要ない)
転送したJavaSEをインストールする。
[root@ ~]# rpm -ivh jdk-7u3-linux-i586.rpm エンターキー
*→ 不具合がある場合は JavaSE6u7をインストール
(7u3をインストールする場合は必要ない)
不具合がある場合はJavaSE6u7をインストールする。
[root@ ~]# chmod +x jdk-6u7-linux-i586.bin エンターキー
[root@ ~]# ./jdk-6u7-linux-i586.bin エンターキー
imotenインストール作業用ディレクトリ(フォルダ)の作成
これからimotenのダウンロードとインストール作業に入る前に作業用のディレクトリ(フォルダ)を作る。
[root@ ~]# mkdir /usr/local/imoten エンターキー
これでディレクトリ(フォルダ)”imoten”が/usr/local/の下に作られた。
imotenのダウンロード
imotenを作業用ディレクトリ(フォルダ)imotenにダウンロードする。
設定時は1.1.37(2012/5/27)が最新バージョン。
[root@ ~]# cd /usr/local/imoten エンターキー
(ディレクトリimotenに移動し、そこにimoten1.1.37をダウンロードする。
[root@ ~]# wget "http://imoten.googlecode.com/files/imoten-1.1.37.zip" エンターキー
(imoten-1.1.37.zipが/usr/local/imotenにダウンロード完了)
圧縮されているimoten-1.1.37.zipを展開
[root@ ~]# unzip -d /usr/local/imoten imoten-1.1.37.zip エンターキー
(これで/usr/local/imoten上にimoten-1.1.37.zipが展開され、設定可能に。)
パーミッション(アクセス権)の設定
[root@ ~]# chmod 755 /usr/local/imoten/bin/imoten エンターキー
[root@ ~]# chmod 755 /usr/local/imoten/bin/wrapper* エンターキー
(展開したimoten1.1.37のディレクトリやファイルのパーミッションの読み書きを可能に設定)
imoten.ini(設定ファイル)の内容を編集
[root@ ~]# rm -f /usr/local/imoten/imoten.ini エンターキー
(元々あるimoten.iniを消す。)
[root@ ~]# vi /usr/local/imoten/imoten.ini エンターキー
(新規にimoten.iniを作成)
*Viエディタは編集モードとコマンドモードにわかれていて、コマンドモードでキー入力をしても、
何も入力されない。キーボードのiボタンを押すと下に
-- INSERT --
という文字が出て、初めてキーボードでの文字入力が出来るようになる。
なかなか癖があってなれるまで面倒だが、頑張って編集しよう。
使い方(コマンドモード)
エンターキー:カーソルを一つ下の行の先頭に移動
k:カーソルを一つ上の行に移動
j:カーソルを一つ下の行に移動
l:カーソルを一つ右に移動
h:カーソルを一つ右に移動
x:カーソル上の文字を削除
dd:カーソルがある行を削除
u:直前の動作を取り消し
i:編集モードに移行
:w:編集を保存
:wq:編集を保存してviエディタを終了
:q:保存せず終了
:q!:編集を保存せず終了
編集モード
編集モードではキーボードの文字入力を受け付ける。
画面下に
-- INSERT --
と表示される。
ESCキー:編集モードの終了コマンドモードに戻る
矢印キー:これも編集モードが終了し、コマンドモードに戻る
*imoten.iniを編集し、G-mailアドレスを設定。
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↓ コピー スタート
docomo.id=iモード.netのID
docomo.passwd=iモード.netのパスワード
smtp.server=smtp.gmail.com
smtp.port=587
smtp.connecttimeout=10
smtp.timeout=30
smtp.tls=true
smtp.ssl=true
smtp.from=GoogleアカウントA@gmail.com
smtp.auth.user=GoogleアカウントA
smtp.auth.passwd=GoogleアカウントAのパスワード
forward.to=GoogleアカウントA@gmail.com
forward.rewriteaddress=false
forward.headertobody=false
forward.subject.charconvfile=../conv/genDocomo2sb.csv
mail.encode=UTF-8
mail.contenttransferencoding=7bit
mail.fontfamily=Hiragino Kaku Gothic ProN
mail.emojiverticalalign=text-bottom
mail.emojisize=15px
mail.emojiverticalalignhtml=baseline
mail.emojisizehtml=14px
emojireplace.subject=false
emojireplace.body=inline
sender.smtp.port=587
sender.smtp.user=適当なアカウント名
sender.smtp.passwd=適当なパスワード
sender.charconvfile=../conv/unicode2docomo.csv,../conv/genSb2docomo.csv
sender.convertsoftbanksjis=true
sender.stripiphonequote=true
sender.docomostylesubject=true
imodenet.checkinterval=10
imodenet.logininterval=10
save.cookie=true
↑ コピー エンド
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一旦imoten.iniを削除しているので、一切何も書いていないファイルが開く。
開かない場合は何度かエンターを押せば開く。~
~
~
~
~
~のような画面が開くので、そこに上記コードをコピー&ペーストする。
そこでIDやパスワードを書き換える。
入力ミスに注意。
ender.smtp.port=587
sender.smtp.user=適当なアカウント名
sender.smtp.passwd=適当なパスワード
sender.smtp.port=587は別に違う数字でも構わない。
587では通らない場合は、49152〜65536の数字を入力。
その下2行の適当なアカウント名とパスワードは、
何でもいいが、他人にわかりにくいものにする。
入力後はESCキーでコマンドモードに戻り、:wqで保存してviモードを終了。
*wrapper.confの編集
wrapper.confをviエディタで開く。
[root@ ~]# vi /usr/local/imoten/conf/wrapper.conf エンターキー
青文字の部分を変更する。
wrapper.java.command=/usr/bin/java
これ↓は丸々追加する。
wrapper.app.parameter.2=immf.ServerMain
編集が終了したら:wqで保存してエディタを終了。
wrapper.java.command=/usr/bin/javaの下の行にでも追加しよう。
編集が終了したら:wqで保存してエディタを終了。
多分wapper.confの中に wrapper.java.command=java みたいなことが書いてあると思いますので、これを wrapper.java.command=/usr/bin/java に変えてあげる、ということになるかと思います。 あと、使っている環境によって、/usr/bin/javaが変わる可能性があります。 viを実行してファイルの編集を開始する前に、 # which java を実行して、結果が/usr/bin/javaと異なるようなら、そちらを入力してください。 株式会社びぎねっと(http://Begi.net) 代表取締役社長兼CEO 宮原 徹(tmiyahar@Begi.net) 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1-8-1 第3西青山ビル 8F TEL:03-5774-9461 FAX:03-5774-9462 携帯:080-4197-0192 (SB iPhone) |
imotenをスタートアップに登録
サーバーが再起動しても、自動でimotenが起動するように設定する。
[root@ ~]# ln -s /usr/local/imoten/bin/imoten /etc/init.d/imoten エンターキー
[root@ ~]# /sbin/chkconfig --add imoten エンターキー
これでスタートアップに登録された。
*motenを起動。
[root@ ~]# /etc/init.d/imoten start エンターキー
これでimotenが起動する。
これでサーバー設定は終了!
- iPhoneでの設定 -
http://www.kyoji-kuzunoha.com/2012/03/gmailcentos5x32bitimotendocomonejpdti.html
*メールアカウントを追加
一つ目の受信用アカウント(アカウントAとする)の設定。
設定→メール/連絡先/カレンダー→アカウントの追加をタップ。
→ Microsoft Exchangeをタップ。
アカウントAのgmailアドレス、ユーザー名、パスワードを入力。
(ユーザー名の部分はメールと同じように設定するGmailのメアドを記入)
説明のところはExchangeになっているが、変えてもいい。
入力し終わったら次へをタップ。
サーバという欄がでてくるので、m.google.comと入力し、次へをタップ。
オフにしないとiPhoneの連絡先とカレンダーがGmail用に書き換わってしまうので、
連絡先とカレンダーをオフにする。
*更にもう一つアカウントを作る
設定→メール/連絡先/カレンダー→アカウントの追加→その他→メールアカウントを追加
メールアカウントの追加をタップ。
アドレス:Gmailアドレス(アカウントA)
パスワード:Gmailパスワード(アカウントA)
を入力し、次へ。
受信メールサーバーは
ホスト名:imap.gmail.com
ユーザー名:Gmailユーザー名(アカウントB)
パスワード:Gmailパスワード(アカウントB)
送信メールサーバーは
ホスト名:VPSのIPアドレス
ユーザー名:sender.smtp.user=****で設定した適当なアカウント名
パスワード:sender.smtp.passwd=****で設定した適当なパスワード
を入力。
入力したら次へ。 何かメッセージがポップしたら続けるをタップ。
*デフォルトアカウントの設定
メール/連絡先/カレンダーのメール設定で、2つ目に
その他で作ったアカウントをデフォルトアカウントに設定する。
これでメーラーの設定は終了。
差出人のGmailアドレスが2つになるのだが・・・
yahoo.ne.jpやme.comのアドレスで返信すると、差出人が@yahoo.ne.jpや@me.comになっている。
当然Gmailのほうも@gmail.comになっているのだが、Exchangeのアカウントからメールを作成しても
必ず上側(その他で作ったアカウント)が指定されている。その他で作っても上側。
上側がimotenサーバーへ接続されたアカウント。
@docomo.ne.jpで送信される。
その下がアカウントAのGmailアドレスで送信される。
本来だとExchangeで返信するとGmailアドレスで返信されるのだが、
この設定を行うとdocomo.ne.jpで送信されるようになる。
深く考えなくていい。
これで設定は終了。
■電話帳のバックアップ
デフォルトでインストールされているアプリ「電話帳コピーツール」を
使ってmicroSDカードにエクスポート。
メールは「spモードメールアプリ」からmicroSDカードにエクスポート。
■電話帳設定
エクスポートした電話帳データ(「****.vcf」というファイル)をGmail上にインポートした後、
iTunes上から「情報」→「連絡先を同期:Google Contacts」と選択し、iPhone 4Sにインポート。