黑客について考える

最近ロシア、中国のハッカー(黒・白ともに)さんとお話する機会が多い。

まぁ、お話するとは言っても片言の通訳さんを通してなので理解できてない部分も多いのだが、こうして多くの方々に触れるとニュースや数字などで表わせない物を肌で感じるようになってきた。その中で、特に接することの多い中国人ハッカーの方たちについて思うことが多くある。

中国紅客連盟・中国黒客連盟・中国红客大联盟などなど多くのハッカー集団がいると言われており、また一部報道では『中国は年間100万人規模でハッカーが生れている!』など書かれているが、そんな土壌の一部を垣間見れているようで非常に興味深い。

さて、中国では『QQ』というインスタントメッセンジャーが爆発的に普及しておりWindowsに次いで中国で普及しているPCとインターネットのキラーソフトだ(騰訊公司)。企業のオンラインサポートではQQによるサポートスタッフが常時数人待機するのが当たり前であり(QQ本社では数千人のスタッフが目視を伴う監視・サポート・防衛をしているとのこと)、メールでやり取りするよりも効率的らしい。アカウント数は10億を超えまた、QQのアカウントを利用した同時オンラインゲーム利用者数は1億人に迫る勢いだ。(QQ日本版公式サイト:http://www.imqq.jp)QQについてはこのぐらいにしておくが、この様な急激な成長を遂げる中国において若年層の反応も当然のことながらすごい。『私はハッカーではありませんし、その様な技術もありません』など言っている若者が平気でQQのソーシャルゲームの有料課金部分へ、クラックしタダで遊ぶ。この様なセキュリティ突破術を幼い頃から自然と身に着けているのだ。しかも当人らには当たり前のことであり仲間内でクラックツールを開発し配布しあうことが常態化しているという。
数ヶ月前にとあるテレビ番組の特番で、『ロシアのクラッカーがクレジットカードの情報を集めて中国人に売却し、使用するのは中国人』と言う旨の放送があったばかりだが、いったいいつの話してるのか?と思ってしまう。幼いころからツールの開発までやれてしまうクラッカー人口が爆発的に増えてきている中国でワザワザお高いお金を払って買うほどの事ではなくなってきているのだ。2000年初頭からの旧史以来の民族大移動が始まり、日本のコンビニやファーストフード店はすでに中国人に占められている が、このペースでも「国際法に違反している」と糾弾されるほど受け入れルートは細く、所得格差が広まれば広まるほど動きは加速していく。【「物価が世界中で大きく違う」 と 錯覚 している人も多いが、現実には 世界の物価は さほど変わらない。所得水準の高い国では 「贅沢なモノ」 を消費し、所得の低い国では 「粗悪なモノ」 を消費しているに過ぎず、違うのは 「物価」 ではなく 「生活費」 である。←引用http://blog.livedoor.jp/dd_freak/archives/cat_50031114.html】であるように、この流れは至極当然のことであり、本来ならば国境をマタギ労働しなければならなかったものが正にボーダレスの時代に突入。これらのことを踏まえると、若年層のITスキルの凄まじさは当たり前に思えてくるのは当然であろう。何故ならば、平均月収が3~4万円(円と比較することや統計の仕方により正確な数字は分からないが)と言われている中国でしかもITに関する法整備も進んでない状況で『家にいながら個人情報の売買だけで数万円稼げる』なか一体どれだけの人が手を出さずに真面目に働くのだろうか?と思ってしまう。驚くべきことに、また確実にこの数年でITに関する分野でもアップストリームへと変貌を遂げているのである。
セキュリティ突破は日に日に進化し続け、イタチゴッコともとれる戦いの中で我々日本人の迎え撃つ姿勢が問われている。
『毒をもって毒を制す』
少々手荒い感は否定しないが、当学院の理念の一つだ。もちろん学問的な角度があってこそでありそれを否定する気もさらさらないが、これまでなかったより実践を重視した場の提供を当学院の使命と捉えていく所存である。善ととるのか悪ととるのか、賛否両論あるとは思うが当学院のカリキュラムをキッカケにして頂き存分に活躍して頂くことを切に願ってやまない。
   WhitehackerZ養成学院 校長 田口雅章
PS 昨日のトロイの木馬の件ですが、断続的に攻撃を受けているようです(笑)御手柔らかにお願い申し上げます。それとやはりアノニマスのブランディングテクニックはしびれますね・・・本当に間違えるわけありませんし参考にさせて頂かないといけませんね(笑)COOL!!!

 

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