軽井沢で北杜夫展　４日から

　昨年１０月に８４歳で亡くなった作家の北杜夫さんをしのぶ特別展「北杜夫展　美しい夢とユーモア、ふたたび」が、長野県軽井沢町の文学館「軽井沢高原文庫」で１４日から開催される。初公開を含む生原稿や手紙、絵画など約３００点を展示。１０月８日まで。

　代表作「どくとるマンボウ昆虫記」から「秋鳴く虫」「高山の蝶」の生原稿を初公開。軽井沢や旅行記執筆のため訪れた南太平洋の国々から、妻斎藤喜美子さんに送った手紙からは、長編小説「楡家の人びと」の執筆の準備や、当時妊娠中の喜美子さんの体調を気遣う様子などがうかがえる。