邂逅
んー、10年間眠って目が覚めたのはいいんだ。
だが遠くから見ただけでもわかる、あの塔はなんだ。
あきらかに私がいた世界の技術で創れるようなものじゃないぞ。
アレか、太古の時代に恐ろしい程の文明を持っていた神話の民達。とかそんな感じなのか?
「少し調べてみますか」
塔を中心として恐ろしい程の科学技術が発展した町があった。
しかも対妖怪用の結界も張ってある。まぁ妖精には聞かないので簡単に侵入できたが。
私の姿は見えていないみたいだな。妖精は普通の人間には見えないって本当だったんだな。
暫く街を見て回っていたのだが、見回りをしている兵士の武装が気になった。鉛を亜音速で射出して、標的を射抜く銃ではなく、何かのエネルギーを飛ばすSFみたいなレーザーガンが兵士の標準装備たっだ。
しかも車はタイヤではなく磁場を利用して空中に浮いているし。なんだこの街、科学の発展速度が異常すぎる。
兵士の訓練場を見ていたのだが、あまり普通の銃とは変わらないな。だが威力が少々向こうが上なだけだ。
ふらふら彷徨っていると一際大きな豪邸を見つけた。
表札には「八意」と書いてあったので、即座にその屋敷に侵入。
暫くして永琳みたいな人を見つけたんだが、何ともちっさい。胸も背もまだまだ子供か。
だが頭脳は俺より上みたいだな、だってレーザーガンとかこの子が発明したっていうしな。
さて、永琳も見れたし今日はこれで「貴方、誰かしら?」帰れないみたいだ。
妖精は普通の人間には見えない、なら妖精が見える人間は普通じゃない。
(ま、蓬莱の薬を創る奴が普通の人間なんてありえないもんな)
「えっと、何故私のことが分かったの?」
「だってあなたの姿、普通に見えているわよ?」
「えっ」
「ふふ、見たところ貴方は妖精ね、まぁ害は無いみたいだからゆっくりしていきなさい」
「え……あ、はい」
う、む。あまりに唐突すぎなのと、可愛すぎて少し見惚れていた。
「敬語はいらないわよ?」
「すいません、これが素なんで」
「変な女の子ねぇ」
………What?
What did she say?
落ち着け、落ち着け。
ここで怒っては、それこそ頭の沸点の低い妖精だと思われる。
coolになれ私。
「……えっと、私は男です」
「嘘は感心しないわ、男の妖精なんていないものよ」
え、ええ? いやでも現に目の前にいるし。
「ですが私は男です!」
「こんな可愛い姿をした女の子が男なわけないでしょう?」
「ええっ!?」
キレそうだ、頭の大切な線がもう悲鳴を上げている。
「じゃあ本当貴方が男か見てみましょうか?」
「な、え、ちょっ待っーーー」
「ごめんなさい、本当に男だったなんて……」
顔を赤く染めないでください。
「う、うう……だから言ったのにぃ」
「か、可愛い……」
私の辱めはもう少し続いたのだった。
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