秘密会議:原子力委員長らを刑事告発へ 東京の弁護士ら
毎日新聞 2012年07月11日 02時30分(最終更新 07月11日 02時52分)
内閣府原子力委員会が秘密会議を開き、表の小委員会で使用予定の議案などを電気事業者に事前提供していた問題で、東京都内の弁護士が来週にも、近藤駿介原子力委員長ら27人を、国家公務員法(守秘義務)違反容疑などで検事総長に刑事告発する。職員以外に知らせてはならない場合に指定される「機密性2情報」を含む32件402ページについて、秘密の漏えいに当たると主張する。【核燃サイクル取材班】
告発するのは「脱原発弁護団全国連絡会」の望月賢司弁護士。同会を通じ告発人となる弁護士を募ったうえで告発状を出す。
27人は近藤委員長を含む5人の全原子力委員のほか▽内閣府▽文部科学省▽経済産業省・資源エネルギー庁▽独立行政法人「日本原子力研究開発機構」の各職員ら。告発容疑は27人が共謀し、昨年11月〜4月の秘密会議で事業者7人に秘密を漏らしたとしている。