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  遊戯王転生(?)物語 作者:僕だよ、僕
どうも遅くなりましたが二話です。
実は僕五月のZ会終わってないんすよね(現六月十三日)。

がんばります。

どうでもいい話ですがこの間僕の先輩がもの凄く複雑な家庭だと言うことを知りました。
口外するなと言われているので深くはいえませんが。
先輩、これ見ても怒らないでくださいね?
前書きに書くネタがないんです。
書かなきゃいいじゃんって言う話なんですが、なんか損した気分になるので。

じゃあそろそろ本編に・・・
あ、10000字位あるので注意。
森の中で龍可と
僕を中心に小さい庭程度の野原が広がる。
その周りには木々がそびえている。
その空間を最も簡単に表すと、ぷ●さんの森みたいな感じ。
まあ●ーさん(=一応熊)には遭遇したくありませんが。
僕は自称サンタクロースに転生、もとい強制送還されて、この森にきたらしい。
にしても僕に何をしろというんだ?
自称サンタクロースの話を信じるとすれば、この世界は遊戯王全作が混ざった混沌とした世界らしい。そして、その世界は僕が現世で書きたかった物語(?)らしい、即ちおそらく僕は主人公なんだと思う。
・・・自意識過剰かな?
まあいいや。
にしても本当に何をしよう。
下手に動いても迷子になるだけだろうし・・・。
いや、実は迷子にならなきゃ進まないのかな?
うう。
迷わずに行動できるほかの小説の主人公がうらやましいよ。

「フーアーユー?」
振り返ると龍可がいた。
「ん?龍可か?俺は・・・」
いつのまに後ろをとられたんだろう。これじゃ暗殺者もといなんとか13(サーティーン)になれないよ。なる気はないけど。
でも、これはありがたい助け船だな。
・・・ありがたくない助け船ってあるか?
ああ、ありがた迷惑とかかな。
まあいいや。でもなんて名乗ろう。
ここは僕の考えていた世界、英語で言えばMy(マイ) world(ワールド)・・・。なんか今はやりの厨二病っぽい発言だな。はどうでよくて、My worldなら本名でなくてもいいということだと思う(=信じる)。ので、
野瀬誠司のせせいじだ。龍可はなんでこんなところに?」
正直こんな森の中小さい女の子が通るのっておばあちゃんのお見舞いに行く以外考えられないんですけど。仮にそうだとしたらオオカミに食べられないようついて行かなきゃ。あ、でも赤い頭巾つけてないから違うか。
「え?日本人だったんですか?髪が赤いからてっきり外人さんかと・・・。それになぜ私の名を?」
髪?あ、もしかして電車に轢かれたとき血に染まっちゃったのかな?なんで自称サンタクロースはとってくれなかったんだろう。でも、髪が赤みがかってる人はいても真っ赤の人はいくら外人さんでもいないと思うよ?というか龍可も青いよ?髪。真っ青だよ。人のこといえないよね。
にしても名前の件を突かれると答えづらいな。
「そ、それは、、、実は僕龍亞の友達の兄なんだ」
やむを得ないから嘘をつく。
ばれたら終わるが。
「そうですか・・。それはともかく私は武藤遊戯さんが学校にお弁当持って行くのを忘れたから届けに行ってたんです。そうすれば双六さんにシンクロモンスターを一枚もらえるんです」
うわ、本当に遊☆戯☆王の派生作品全部ごっちゃですか。でも、そしたらデュエルアカデミアとふつうの高校、二つあるのかな?にしてもじーちゃんの店シンクロも扱うようになったんだ。もしかしてエクシーズもあるのかな?
「で、あなたは?なぜこんなところに?」
やっぱりそうなるか。現世っていっても通じないだろうし・・・。それに下手に転生したとか言っても変な人扱いされてこの先生きていくのつらいから、意に反するがまた嘘をつこう。龍可、ごめん。
「いや、森でなんか面白いものあるかなって探してたら迷っちゃって・・・」
流石に無理あるかなあ。
「本当ですか?見た感じあなた、誠司さんでしたっけ?高校生でしょ?それにここら辺にすんでるのに、、。というか高校はどうしたんですか?さぼりですか?ちなみに私は創立記念日です」
「う・・・・」
見事なまでに痛いところをつかれまくって、おまけに退路までふさがれた。
流石他称天才ってとこか。どうしよう。
「まあいいです。プライバシーもありますし」
よかった・・・のか?なんかこのまま会話終わってバイバイになったらバッドエンドじゃない?
どうにかして今後の龍可との関係を確立しなければ。
「龍可」
「なんですか?」
「デュエルしないか?」
遊戯王界における最強の交流方法=デュエル。
・・・のはず。
「いいですけど、、急に何でそんなことを?」
「そ・・それは・・・・」
龍可と付き合うため、なんていったら110当番されかねないし。
・・・今は昼か・・・。そうだ、
「俺がデュエルに勝ったらお昼ご飯を分けてくれないか?」
電車に轢かれたのが夕方で今ちょうどおなか減ってるし。
「別にいいですけど・・・。そんな不確定要素を元にデュエルをもちかけますか?普通」
そんな返し方法があったのか。
僕もしかして11歳に脳の内容量まけてないか?
本当に。
どうやってかわそう。
「いや、不確定要素を確定要素にしてくれるのが龍可って信じてるから」
我ながら意味不明な発言=言い訳だな。
「若干、いやかなり意味がわかりません。というかそんなことで信じられてもあんまり嬉しくありません」
そうだよね。
「まあ、はやくデュエルしましょう。じゃなきゃお昼に遅れるし、龍亞が心配するので」
「ああ、わかった」
「・・・・」
龍可が黙る。
なぜだろう。
「誠司さん、デュエルディスクは?」
「え?・・・・・・・・・・・・!」
そうだった!ここってデュエルディスクでデュエルするんだった!
あ、遊戯さんとか初代とかの時は卓上か。
にしてもどうしよう・・・。
デュエルせずに終わってしまうかもしれない。それだけは何があっても避けたい。
「無くしたんですか?」
「ああ」
そういうことにしよう。
「もう、私のスペア貸しましょうか?」
「おねがいします!」
いきなり敬語使ったら、あきらかにひかれちゃったよ。
「はい、どうぞ」
「・・・・・・・・・」
「どうしたんですか?」
龍可専用デュエルディスクきたあああああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
か、かわいい・・・・のか?
でもこんなの高校生男児がつけてたら・・・・・・ただの変態じゃん!
でもこれを我慢しなきゃ主人公(?)失格だよね。
「いや、なんでもない、貸してくれ」
「そうですか?はい」
つけてみた。
・・・・・・・・・・・・・。
「・・・・・・・・」
龍可、そんな目で僕を見るな!
こんな恥辱プレイさせたのはあなたですから!
たしかに気持ち悪いのはわかりますが、いくら何でもひどいよ!
「まあいいです(我慢しなきゃいけないんですよね、多分)。早くデュエルしましょう」
「そうだな」
僕には龍可の心の声なんて聞こえない!知らない!
「「デュエル!」」
「私のターン!
    ドロー!」
あ、先攻宣言した方が先攻ルールはそのまんまなんですか。
でも、確か龍可ってシモ副バーンだよね。
最初のデュエルでいきなり詰んだかな?
「私は、手札から堕天使ナースーレフィキュルを通常召喚します」
お、擬似シモ副来ちゃったよ。まあ、ここまではまだ想定内。
「さらに私は手札から魔法カード、成金ゴブリンを発動します!」
まあそれも想定の範疇。
「効果により、デッキからカードを一枚ドローした後相手プレイヤーは1000ライフポイント回復する!」
遊戯王特有の効果説明タイム。
「ドロー!
ここで堕天使ナースーレフィキュルの効果適用!
効果により、相手プレイヤーが回復する効果は相手プレイヤーにダメージを与える効果になります!
よって、誠司さんに1000ライフポイントダメージを与えます!」
アドカになった成金ゴブリンがそこにはあった。
自分
8000→7000
にしても今回の滑り出しはかなり良いな。
「さらに、カードを二枚セットしてターン終了です」
龍可
ライフ8000
場→・モンスター一体(堕天使ナースーレフィキュル)
・魔法罠二枚(セット)
手札三枚
「俺のターン!
ドロー!」
初手マンジュゴッド、風林火山、儀式の準備、和睦の使者、無謀な欲張り。ドローカード神の宣告。
かなり、いや事故率の極めて高い、即ち勝率の極めて低いこのデッキにしてはとても良い手札だ。これならシモ副バーンにも勝てるかも、という希望的観測をしてみる。あくまでも希望的。とりあえずこのターンの行動ビジョン完成。
伊達に遊戯王何年もやっていないな。
おそらくこの世界で使われるカードで知らないカードはかなり少数だと思う。
それに仮に知らないカードがあっても例の効果説明で大体わかる。
はともかくこのデュエルに集中しよう。今日の昼食もとい今後の生活を決める大事なデュエルだ。
「俺は、マンジュゴッドを通常召喚、効果発動!デッキからドリアーどの祈りを手札に加える!」
「どりあーどのいのり?」
龍可が不思議そうな顔をする。
自称サンタクロースの話を信じるとすれば龍可もカード自体は知っているのだろうが・・・・。流石に実戦でこんなカード見るのには驚くか。
「ああ、そうだ」
「もしかしてドリアードデッキですか?」
流石は天才、読みが鋭いね。
え?誰でもわかる?
言っちゃいけないお約束です。
「その通り。俺の、
嫁デッキだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「・・・・・・・・」
龍可が一歩さがる。
のちに変な目で僕をみる。
まるで犯罪者を見るような、そんな目で。
「失礼ですが誠司さん、好きな人っていますか?」
質問の意図がわからないので正直に答える。どうせあいてが小学生だからというのももちろんあるが。
「小学校の頃はね。今はいないかな。中学生以降二次元しか・・・・・・・・・・!」
やっと質問の意図がわかってしまった。
龍可は、僕が“残念な子„だったかを聞いてたんだ。後悔先に立たず、を見事に体現してしまった。
にしても「嫁デッキ」の一言からそこまで察せるなんておそるべし龍可。
「警察って110でしたっけ?119でしたっけ?」
龍可がおもむろに携帯を出す。
「やめろ!警察になんて電話するんじゃ無い!」
最近の小学生の危機意識の高さは異常なまでに高い。・・・のか?龍可だけのような気がしなくも無い。
にしても天然で110と119間違える人いるんですね。
「確か110ですよね?
ぴっぴっぴ
もしもし?警察ですか?
はい、今森の野原にいるんですが、いきなり不審者が現れて・・・」
え?無視?
「ちょっと、龍可さん!僕何もしませんよ?人畜無害な善良な高校生っすよ?どうか今すぐ電話を切ってください!お願いします!」
僕の今後の生活に関係して来るので。
まったく、初期印象を悪くするんじゃなかった。
「すみません、間違いでした」
かろうじて警察を呼ばれないに至った。
でも、なんで龍可はあんな過剰に反応したのだろう。確かに、僕は現世で俗にいう“残念な子„だった。しかし三次元世界では普通に暮らしてたし普通の交友関係があった。別に普通の人となんの変わりもなかったはずだ。
それなのに“残念な子„というだけで変な人扱いされるのは心外である。
「で、なにかいいたい事があるんですよね?」
龍可様は全てお見通しの上での行動だったのか。一枚、いや百枚ぐらい上手だった。
「龍可、」
「なんですか?」
「俺は、普通に、普通の高校生男児として龍可と付き合うから、龍可も普通の人と同じ様に付き合ってくれ」
「ええ、もちろん良いですよ。というか私は、誠司さんが人間的に付き合える人か知りたかっただけですから」
やっぱり龍可は良い子だ。僕も龍亜になりたかったな。
「では、デュエルを再開しましょう。早くしないとお昼ご飯が遅くなりますし」
「そうだな、俺のお昼ご飯が遅くなるからな」
ちょっと龍可をからかってみる。
「誠司さん、そんないい方だと、まるで誠司さんが絶対かつみたいじゃ無いですか!」
あの真面目キャラの龍可が見事に突っかかって来た。
「その通り、今回は珍しく手札がとても良いからな」
さらに煽ってみる。
「なんですって?私だって強いですよ!絶対に負けませんから!」
無駄にからかい甲斐のある龍可だな。
「まあそれはデュエルの結果でわかる事だ。再開しよう
俺はさらに、手札から儀式の準備を発動する。
効果によりでっきから精霊術師ドリアードを手札に加える!」
もうだいぶ龍可も慣れたらしい、あまり驚かない。
「そして、ドリアードの祈りを発動!マンジュゴッドを生贄に、現れよ!全てを司る神の使い、ドリアード!」
一ターン目にしていきなりドリアードを出せた。
「さらに、カードを四枚セットしてターン終了」
これで手札全伏せ、たぶん次のターンドリアードを守り抜く事ができるだろう。
そうすれば僕の勝ちだ。
自分
ライフ7000
場→・モンスター一体(精霊術師ドリアード)
・魔法罠四枚(風林火山、無謀な欲張り、和睦の使者、神の宣告)
手札無し
「エンドフェイズ時、罠カード発動します!
ギフトカード!効果により相手は3000ライフポイント回復する。」
面倒臭いな。またナースーレフィキュルの効果か。
このまま押され続けたら負ける。
「ここで堕天使ナースーレフィキュルの効果適用!相手プレイヤーが回復する効果は相手プレイヤーにダメージを与える効果になる!
よって相手プレイヤーに3000ポイントダメージ!」
自分
7000→4000
「どうやら、さっきの発言は嘘ではなかった様だな」
「当たり前です!むしろ私が嘘をつくとおもってたんですか?」
「そういう訳では無いが、、、」
「では誠司さんに絶望を教えてあげましょう。さらに罠カード発動!ギフトカード!!」
まさかの二枚目。ここまでは流石に予想できていない。
自分4000→1000
「ふふふ、もうぎりぎりですね。」
本当にシャレにならない。
これで成金ゴブリンとかきたら神の宣告打つしか無いな。
「では、わたしのターン!
ドロー!
私は、手札からシャインエンジェルを通常召喚します」
エンジェルか、下手に攻撃するとクリボンがでて来る。
「バトルフェイズ、シャインエンジェルで精霊術師ドリアードに攻撃します!」
おそらく龍可はオネストを握っている。
ドリアードがいなくなると負けるデッキのため、和睦の使者で守るか。
「俺は、リバースカードオープン!罠カード発動!和睦の使者!このターン、自分のモンスターは戦闘破壊されず、ダメージも受けない!」
「まったく、そんな事をしても私には勝てないわよ?誠司さん、あなたの残りライフポイントは1000なのよ?成金ゴブリンか、ソウルテイカーをひいたら勝ちよ」
確かに。実はかなりやばい状況。
無謀な欲張りと風林火山のドローに賭けるか。
「私はターンエンド」
龍可
ライフ8000
場→・モンスター二体(堕天使ナースーレフィキュル、シャインエンジェル)
・魔法罠ゼロ枚
手札三枚
「では俺のターン、ドロー!」
ドローカード和睦の使者。
このターンはとりあえずドロー補助に全てを委ねる。
「俺は、無謀な欲張りを発動!効果によりデッキからカードをドローする
ドロー!」
ドローカードカオスソルジャー開闢の使者、ワームリンクス。このままだと勝てないので風林火山も使おう。
「俺は、さらに風林火山を発動!デッキからカードをドローする方の効果を選択。
ドロー!」
ドローカード魔導戦士ブレイカー、無謀な欲張り。これで光と闇、開闢とが揃った。それに無謀な欲張りを引いたのでノーリスクで無謀な欲張りが発動できる。その上リンクス和睦もある。これはもう勝ちレベル。
「俺は、モンスターを一体セットし、カードを二枚セットしてターンエンド!」
自分
ライフ1000
場→・モンスター二枚(ドリアード、リンクス(セット))
・魔法罠三枚(神の宣告、無謀な欲張り、和睦の使者、すべてセット)
手札二枚
かなりいいフィールドなのだが、ライフが気がかりだ。
何せ相手フィールド上にはレフィキュルがいる。さっき龍可が言っていたとおり、ソウルテイカーや成金ゴブリンで終わる。まあ一回は神の宣告があるからいいが、二回目以降は防げない。
「私のターン!
     ドロー!
          ふふふ、誠司さん、どうやらあなたは今日の昼食は抜きになりそうですね」
これは俗に言う、俗に言わなくても勝ち宣言、即ち僕のライフを回復させるカードを引いたことを意味する。まあこのターンは大丈夫なのだが。
「私は、手札からソウルテイカーを発動!
         対象は精霊術師ドリアード!」
まあそんなとこか。
「チェーン発動!
    神の宣告!ライフを半分払うことでソウルテイカーの発動と効果を無効にし破壊する!」
自分1000→500
「そ、そうですか。でもまだ私の有利は変わりません」
そうなんだよね。
「私はキラートマトを通常召喚!」
トマトか。たぶん龍可はシャインエンジェルでドリアード攻撃、オネスト発動ドリアード破壊、トマトorエンジェルでセットモンスター(リンクス)攻撃、破壊。その後残りで直接攻撃、勝ち。
という考えの基での行動だな。
そうするとこのターンはドリアードへの攻撃に和睦をうち、リンクスはセットのままか。で、エンドフェイズに無某な欲張りをうってそのドローにかけるか。
「バトル、シャインエンジェルで精霊術師に攻撃!」
「攻撃宣言時和睦の使者を発動!」
「またですか。守ってだけいても勝てませんよ。まあ次のターンの引きによってはもうあなたのターンはきませんが。というか無謀な欲張りの副作用であなたはドローできません。もうこれは私に軍配があがったと考えてもいいレベルですよ?まだデュエルを続ける気なんですか?私もおなかがすいてきたのですが・・・」
「ふふふ、デュエルは圧倒的なライフ差ができてから始まるんだ。龍可はまだまだ経験がたりないな」
「何言っているんですか?今それを言っても見苦しいだけですよ?」
若干毒舌がかってるな、おなかが減るとそうなるのか?龍可の秘密一つゲット。
「まいいです。私はこのままターン終了です」
「エンドフェイズ、俺は無謀な欲張りを発動!」
「今頃ドローしたって意味がありませんよ?」
「それはどうかな」
ドローカードオネスト、精神操作。
オネストは大きい。
「俺のターン!無謀な欲張りの効果でドローはできない!」
ふう、精神操作で、、、いける!
「龍可、望み通りもうすぐデュエルを終わらせられるぞ」
「投了ですか?」
「違う、まあ見とけ。 
       俺は精神操作を発動、シャインエンジェルのコントロールを得る」
そうすればオネストが怖くなくなる。
「さらに、魔導戦士ブレイカーを通常召喚!効果によりブレイカーに魔力カウンターが一つ乗り、攻撃力が300アップする!」
もう賢い人は僕の勝利への方程式の解を見つけられたかな?
「だから何ですか?シャインエンジェルは攻撃できませんし、チューナーもいないのでシンクロ召喚もできない・・・。あ!まさかあの私たちにはできない召喚方法を使うというのですか?」
「その通り。魔導戦士ブレイカーとシャインエンジェルでオーバーレイネットワークを構築、現れよ、No.50ブラック・コーン号!」
「そ、そんな・・・卑怯です!禁じ手です!」
確かに龍可はエクシーズ使えないから卑怯だと思うかもしれないが、このデッキにはチューナーも「融合」魔法カードも、入ってないんだ。ゼアルの世界と同じだ。別に卑怯じゃない。あ、儀式は使うか。まいい。僕は「主人公」なんだから。・・・多分。それに、
「うるさい!俺は、お腹がすいているんだ!お昼のためなら禁じ手だろうが何だろうが全部使ってやる!
        ブラック・コーン号の効果!魔導戦士ブレイカーを墓地に送る事で、キラートマトを墓地に送り、相手プレイヤーに1000ポイントダメージを与える!」
龍可8000→7000
「ちょっと痛いです。でも、その効果を発動したブラック・コーン号はこのターン攻撃できません。それに仮に攻撃できたとしても7000もライフポイントを削るなんてできるはずが・・・」
そう、だから僕はもう一つの禁じ手を使わせてもらう。
「たしかに、召喚権も使ったからもうこのままターンエンドする・・・・・と思った?」
「ええ、実際そうでしょう?」
「いや、龍可、悪いが俺は腹が減ってると龍可の言う『禁じ手』を連発してしまうようでね。すまないがもう龍可に俺を止めることはできない!」
そう、現世でも使うと批難されるんだからこの世界では絶対に「禁じ手」のはず。
「墓地のマンジュゴッドと、魔導戦士ブレイカーを除外し・・」
「まさか、あなたはあの究極レアカードを持っているというの?」
へえ、ここでは究極レアカードなのか。まあ現世でも超高価カードの一つだったからそうなのかな。
「その『究極レアカード』とは、これのことか?俺は、カオスソルジャーー開闢の使者ーを特殊召喚!」
「そ、そんな・・・。でも、まだこのターンで私のライフポイントをゼロにすることは出来ませんし、あなたのライフポイントは500しかありません!まだデュエルエンドを宣言するには早いのではないですか?」
「そうか?この『究極レアカード』を出すのはそこまで卑怯ではないと思うよ?それこそ『準禁じ手』ってところかな?俺はもっとひどいことをしようとしているんだ」
そう、僕でさえ一回もやったことのない壊れ、でもないが準必殺コンボ。
「バトルフェイズ、開闢の使者で堕天使ナースーレフィキュルに攻撃!
        ダメージ計算直前、俺は手札のオネストの効果を発動!エンドフェイズ終了時まで開闢の使者の攻撃力はレフィキュルの攻撃力分、つまり1400アップする!」
「そ、そんな・・・・それはこの間のWRGPの優勝者が使ってた幻のコンボ!」
そうなんだ。
「戦闘ダメージ、3000ポイントを受けてもらおうか!」
龍可7000→4000
龍可ももう自分が負けるということに気づいたらしい。甲子園決勝で負けたチームのキャプテンの顔をしている。見たことないけど。
「さらに開闢の使者の効果発動!モンスターを戦闘破壊した場合もう一回攻撃できる!
       くらえ、直接攻撃(ダイレクトアタック)!カオスソルジャー開闢の使者!」
「きゃあああああああああああ!!!!!」
龍可4000→0
デュエルエンド。
「く、もう少しでかてたのに、、、」
龍可が悔しそうな顔をするので労う。
「大丈夫、今のは運だ。このデッキの事故率は半端じゃない、本来なら龍可が勝ってたんだ、そんなに落ち込むことはないよ」
「そうですか?でも負けたことに代わりはありません、今夜また龍亞と構築をかんがえなおします・・・・」
真面目だな。そうだ、今後の交流を深めるために、
「俺も手伝おうか?デッキ構築」
と言ってみる。
「そうですか?でも誠司さんに勝つために直すのに構築を誠司さんに知られたら本末転倒じゃないですか?」
龍可はやっぱりデュエルセンスに恵まれてるな。僕が小学生の頃はそんなこと考えてなかったよ。でも、
「そんな心配はしなくていい。俺が手伝うからには俺が勝てないような構築、かつ誰にでも通用する構築にしてやるから」
やっぱり構築にはデュエル歴が大きく関わると思うので年配の僕が参加した方が効率と勝率があがると思うしな。
これも自意識過剰か?
「それならお願いします、ついでに晩ご飯も一緒に食べませんか?えっと・・・弟さんか妹さんか知りませんが龍亞の友達という方も呼んで・・」
げ、晩ご飯にお呼ばれしたのはうれしいが痛いところをつかれたな。
龍可も意識してやってた訳ではないと思うが。
しょうがない、もうある程度関係も深まったと思うし、本当のことを言おうか。
「すまん、それは嘘だ。だって俺が転成してきたっていっても龍可は信じてくれないでしょ?」
「・・・・・。誠司さん、それは本気で言っていますか?」
やっぱそうなるか。ここでイエスって答えるとまた警察呼ばれるよね。でも、もうこれ以上龍可をだましたくない。
「ああ、本当だ。俺は遊戯王というのはただのカードゲームで、デュエルアカデミアが無いのはもちろん、デュエルディスクでのデュエルすら行われていない世界で事故死した後、いろんな事があってこの世界にきた」
「・・・・・」
龍可が黙る。
僕はもう龍可今後の関係よりも、龍可の信用が欲しい。
まあもっともこんなことを言ったら信用されないどころか疑われるんだろうが。
でも嘘をつくよりはましか。・・・な?
「・・・・・・・・。で、誠司さん、誠司さんは私が110番通報するとでも思っていましたか?」
龍可から意外なことを言われる。
僕は問答無用で110番通報されると思ってたのに。
「ああ、そりゃもちろん」
「そうですか、ちょっと残念ですね」
龍可が下を向く。
「なんでだ?」
「私は、人間として信用出来ない人は通報しますが信用できる人は通報しませんよ?それなのにまるで変な発言をしたら絶対に110番通報する人みたいに思われたので・・・」
そうだったのか。
「そうか、それはすまなかった。俺も人を見る目を磨かなくちゃな」
でも、
「でも、俺の感性からすると転生してきたとか言ってる時点で信用できないが?」
「やっぱ誠司さんは本当にこの世界のことをよく知らないんですね。最初から一本道のこの森で迷うなんておかしいと思ってたんです」
一本道だったのか。確かに言われてみればこの野原から二本の道が延びているように見える。
「この世界は、過去も未来も混ざってるし、未知の力だって山ほど存在する。転生ぐらいで驚いてたら生きていけませんよ?」
そうだったのか。
「まあこの話はひとまず終わりにしましょう。とりあえず私の家にきてください。龍亞が待ってるし、お昼も作らなきゃいけないので」
「わかった」
お昼は龍可が作るのか、偉いな。
「ではいきましょうか。あ、デッキ構築の件、よろしくお願いしますね?」
「もちろんだ」
そんなわけで二話でした。
感想を心待ちにしております。
あと、
龍可の一人称、私
誠司の文での一人称、僕
誠司の会話での一人称、俺
という感じに書いたつもりですが違う点があったら指摘をお願いします。
その他、おかしなところがあったら指摘してください。
ただあんまりきつい文面で書かれると僕が落ち込むのでやめてください。
そういえば今日中間試験の結果が返ってきたんですが、やばいほど悪かったです。
まあ赤点がなかったのでよかったのですが。

業務連絡:使って欲しいデッキ募集します。無責任なほど構築難しいデッキの方がやる気が出ます。あと、書いてておもしろそうなデッキは優先されます。
がちデッキは弱体化した構築にするのでよろしくお願いします。

なすびさんの指摘で亜を亞にしたつもりですがなっていないところがあったら言ってください


+注意+
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