2012年07月11日
V-22オスプレイの起こす下方への風圧(ダウンウォッシュ)が強いから問題だと言われる事があります。確かにオスプレイはCH-46よりもダウンウォッシュは強いのですが、CH-53Eと同程度です。風圧の問題はどの機種のヘリコプターでも起こりえます。

 
Libyan chinook blows away a tent - Youtube V-22 Osprey Takes Down Tree - Youtube

陸上自衛隊で広く使われているCH-47チヌークは、2005年のスマトラ沖地震の救援の際、空き地に着陸した際に民家の屋根を吹き飛ばし木を折り倒し現地民間人の負傷者を出しています。

陸自ヘリの風圧で2人けが・スマトラ島で医療支援(2005年)

 インドネシア・スマトラ島西海岸のトゥノムで、2日午前9時半(日本時間同11時半)ごろ、医療支援に 訪れた陸上自衛隊の大型輸送ヘリ(CH47JA)が空き地に着陸した際、回転翼が起こす強風で近くの民家の屋根を損壊した。現地の陸自によると、地元の子供が首を負傷したほか、倒れた木で1人が腰を打った。


またオスプレイは垂直離着陸時にエンジン排気が下を向くので排気熱の影響が懸念されていますが、排気デフレクタという装置で排気方向を横にする事が出来るので、発火などの懸念は極めて低いという説明が為されています。

osprey_exhaust_deflector.jpg
00時07分 | 固定リンク | Comment (5) | オスプレイ |

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  1. 1ゲットかな?
    流石に廃熱対策は行われていたのか……
    でもこれは必要だよね。

    Posted by 名無しОбъект at 2012年07月11日 00:14:53
  2. なぜか何度書き込んでも蹴られるので、某スレの7/1の書き込みから抜粋。
    (引用開始)
    -----------------------
    どうせ、JSFは「ダウンウォッシュはどんなヘリでも発生します。オスプレイだけでは
    ありません」などとブログに書くだろう。
    そして、CH-47のダウンウォッシュで仮設テントが飛ぶ動画を貼るだろう。
    http://www.youtube.com/watch?v=b7Oo8IpJwa4
    ツイッターではもう何回もやってる。

    (中略)

    こういう手口で、オスプレイをDisる人を黙らせるのが、JSFの常套手段というか、
    JSFの日課・生き甲斐みたいなものだ。
    しかし、こんなものはゴマカシであり、完全なデタラメだ。
    控えワイヤーを張ってない仮設テントなんぞ、ちょっと突風が吹いたらすぐに飛ぶ。
    学校の運動会などでもよくある話だ。

    一方のオスプレイは、公園に長年自生している樹木を、太い枝ごとヘシ折っている。
    仮設テントとは次元が違う。(続く)


    Posted by 名無しОбъект at 2012年07月11日 01:22:09
  3. >>2.の続き。

    (中略)

    しかもこれ、「CH-46と比較してどうか」と県は聞いているのに、防衛局はCH-53Eとの
    比較で返答している。
    理由は簡単、CH-46とは比べ物にならないほどダウンウォッシュがきついから。

    ダウンウォッシュは、物理法則上、円板荷重(ローター回転面面積あたりの重量)
    が大きいほど強くなる。
    http://homepage1.nifty.com/Heliport-K/or_chpr/lesson2.html
    『この数字が大きい(つまり重たい割りにデイスクが小さい)機体は、このために
    ダウンウォッシュが多くなってしまうのです』

    で、円板荷重は、2乗3乗の法則からしても、おおむね大型機のほうが大きくなりがち。
    ざっくり言うと、大型機ほどダウンウォッシュが強くなりがち。まあ、重い重量を空中
    で支えるのだから当然の話。

    今日はヒマなので、円板荷重の一覧表を作ってみた。

    Mi-26 MTOW49.6t。R32.0m。DL61.7kg/m2。(MTOW=最大離陸重量、R=ローター直径、DL=円板荷重)
    CH-53E MTOW33.3t。R24.1m。DL73.0kg/m2。
    MV-22 MTOW23.9t。R11.6m。DL113.6kg/m2。(23.9tはVTOL時の最大離陸重量)
    CH-47D MTOW22.7t。R18.3m。DL43.2kg/m2。
    AW101 MTOW14.6t。R18.6m。DL53.8kg/m2。
    UH-60L MTOW10.7t。R16.36m。DL50.9kg/m2。
    CH-46E MTOW 9.7t。R15.24m。DL26.6kg/m2。
    AS365N MTOW4.25t。R11.94m。DL38.0kg/m2。
    UH-1D MTOW4.30t。R14.63m。DL25.7kg/m2。
    ベル206 MTOW1.5t。R10.16m。DL18.5kg/m2。
    ロビンソンR22 MTOW635kg。R7.68m。DL13.7kg/m2。(続く)


    Posted by 名無しОбъект at 2012年07月11日 01:23:20
  4. >>3.の続き。

    (中略)

    おそらく、実用中の在来型ヘリの中ではCH-53Eが円板荷重チャンピオンだが、
    オスプレイはそれを遥かに凌ぐぶっちぎりの値だ。
    リプレースする直接の相手、CH-46の4倍以上。だから、先の回答書では、
    とてもCH-46とは比較できなかったわけだ。

    実際に、山岳救助に携わる方のブログを見ても、大型機になるほどダウンウォッシュが大きいことがわかる。


    長野県警「やまびこ」:「しんしゅう」と比べてスピードもパワーも段違いになりました。
    しかし、パワーがある分、ダウンウォッシュがすごいです。ヘリの下で誘導していると、
    タコ踊り状態になります。急斜面にいると、上から石が飛んできます。
    http://blog.goo.ne.jp/bongo-pete/e/4f4b5c7c2d4f937f2140616aa5593489

    大型ヘリともなると、空のドラム缶が勢いよく転がっていったり、
    ベニヤ板が宙を舞います。とあるヘリコプターは、山小屋の
    屋根を飛ばしたという伝承が残っているほどです。
    http://blog.goo.ne.jp/bongo-pete/e/5d78f544151fb29b4b432427482e185a


    ・・・長野県警「しんしゅう」は1.5t級のベル206。それが4.3t級のAS365「やまびこ」に変わっただけでも、
    明確にダウンウォッシュが強くなる。AS365なんて、軍用ヘリではまだ軽量級もいいところだが。
    -----------------------
    (引用終了)


    Posted by 名無しОбъект at 2012年07月11日 01:24:25
  5. >一方のオスプレイは、公園に長年自生している樹木を、太い枝ごとヘシ折っている。
    >仮設テントとは次元が違う。

    CH47もスマトラで樹木を圧し折ったけどなぁ。

    Posted by 名無しОбъект at 2012年07月11日 01:58:24
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