• もしも箒が束さん大好き人間だったら
  • 「うんうん、わかってるよ! 欲しいんだよね、箒ちゃんだけの専用機が!」

     喜色を満面に浮かべた束の声に、箒が答える。

    「あ、いえ、そうではなく」
    「え?」

     予想外の返しに、束は間抜けな声を出してしまった。
     まさかこんな返しが来るとは思わなかったらしい。

    「ゴミだしはしましたか?」
    「え、え?」
    「昨日言った部屋の掃除は? まさかおとといに言った洗濯もやっていない、なんてことはありませんよね?」
    「え、えーっと……」
    「……やってないんですね」

     ぜはぁー、と大きく溜息をついた箒が言った。

    「だ、だってーっ! 箒ちゃんの専用機を作ってて」
    「ISなんか作ってるなら、その時間を家事に当ててください! 私は姉さんのことが心配でたまりませんよ!」
    「ふぇ、し、心配してくれてるの!?」
    「当たり前です! まったく姉さんときたら小さいときから家事は私に任せきりだし、着替えさせなかったらいつまでも同じ服着てるし、昨日だってちゃんとご飯食べてるか、ずっと徹夜してるんじゃないかって姉さんのこと考えてたんですからね!?」
    「あ、え、えっと……!?」

     なんかもう全力でデレている箒に、束は一瞬でキャパシティをオーバーした。
     元々妹大好き人間の束だ、破壊力は凄まじい。

    「……あーもう、限界です。姉さん、今すぐ自分の道具を持って寮まで来てください」
    「え?」
    「寮の近くにラボでも何でも作って下さい! 私が面倒見ます!」
    「ほええっ!? あ、え、で、でもっ」
    「姉さんは私がいるのが嫌なんですか!?」
    「嫌なわけないよ! 今すぐ行くから!」
     
     待っててね! と言葉を残して通信が切れる。
     
     かくしてIS学園には束のラボが建設され、どこでもない土地は束の科学力によって最強の守りを得た。
     なんか一夏がISを使える理由はついぞ解明されず、彼等の尽力によってISは宇宙開発用に転換、宇宙世紀とかが始まったり始まらなかったり。
     あと束と箒はいちゃいちゃしながら宇宙に上がった。
     お姉ちゃん大好きな箒さんと、妹大好きな束さんでした。

     二次がやばいというのに火薬を投げ込み続けてみるテスト。
  • 2012年 07月11日 (水) 00時40分

コメント

>>T.M.Revolutionさん

まあ、なしでしょうねー。
20日には活動報告の二次創作系も消す予定なので、保存はお早めに。
私も保存して、ダウンロードのところに追加する予定です。
投稿者:久住祐治  [ 2012年 07月11日 (水) 01時49分 ]
この発想は無かった

ふと思ったんですけど、こんな感じに活動報告で二次創作晒していくのはアリなんですかね?
……無いか
投稿者:T.M.Revolution  [ 2012年 07月11日 (水) 01時39分 ]
>>ながも~さん

そうとも、20日まではセーフ!
だから最大限やらせてもらうぜ!


>>曲流さん

最後のお祭りみたいなもんだね!
盛大にドンチャンやって終わりを楽しみましょう!
投稿者:久住祐治  [ 2012年 07月11日 (水) 01時04分 ]
もう…アレですね
カウントダウン20日までの間は作者皆リミッター解除で暴走しますね(笑)
投稿者:曲流  [ 2012年 07月11日 (水) 00時50分 ]
20日まではセーフだ!
投稿者:ながも~  [ 2012年 07月11日 (水) 00時46分 ]
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