秋田 ごみ焼却施設で９人搬送

7月10日 23時45分

１０日夕方、秋田市のごみ焼却施設で、作業員９人が一酸化炭素中毒とみられる症状で病院に運ばれましたが、全員意識はあるということです。

１０日午後４時半ごろ、秋田市河辺にある市のごみ焼却施設「総合環境センター」で、作業員９人が気分が悪いなどと訴え、病院に運ばれました。
警察や消防によりますと、９人は１０代から５０代の男性で、いずれも一酸化炭素中毒とみられる症状があるものの全員意識はあるということです。
秋田市によりますと、施設では、先月からごみを高温で燃やす溶融炉の運転を停止して、年に１回の点検を行っていたところ、炉のそばにあるボイラーの中で、灰の清掃作業をしていた６人と救助に向かった３人が気分が悪くなり病院に運ばれたということです。
病院に運ばれた作業員の１人はＮＨＫの取材に対し、「休憩のあと、午後３時半ごろから清掃作業を再開したが、２０分ほどしてから急にめまいや吐き気を感じ、呼吸が困難になった」と話しています。
事故の原因について、市では炉の補修のため使われていたバーナーの不完全燃焼で発生した一酸化炭素がボイラーに流れ込んだのではないかと話しています。
警察は業務上過失傷害の疑いもあるとみて、作業手順に問題がなかったかなど、当時の状況を調べています。