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女川原発 燃料入れた箱の一部欠損
7月10日 20時58分

宮城県にある女川原子力発電所3号機で、燃料プールに保管されている燃料集合体を入れた金属製の箱の一部が欠けているのが見つかりました。国の原子力安全・保安院は、去年3月の巨大地震の影響かどうかを調べるよう指示しました。

東北電力は、去年3月の巨大地震の影響を調べるため、女川原発3号機で、燃料プールに保管されている高さ4.5メートルの燃料集合体を入れた金属製の箱を水中カメラを使って調べました。
その結果、先月15日、プールに保管されている1386体の燃料集合体のうち、1体の一部が、長さおよそ2センチ、幅数ミリにわたって欠けているのが確認されました。
また、3号機のほかの燃料集合体でも、合わせて十数か所で同じように欠けているところがあり、全国の原発で、これまでにこうした問題は報告されたことはないということです。
東北電力は「燃料の健全性に影響はないうえ、原子炉の運転を止めているため、安全上問題はない」としていますが、原因を詳しく調べるとともに、1号機と2号機についても点検を行うことにしてます。
去年3月の巨大地震では、女川原発がある宮城県女川町で震度6弱の揺れが観測されていて、原子力安全・保安院は、カバーの一部が欠けたのは巨大地震の影響かどうかを調べて報告するよう指示しました。

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