先日長男と2人で
電車で出かけました。
中学生の長男には
中程度の知的障害が
あります。
軽度の知的障害という
ワードは
一般的に多用されて
いますが
「知的」というのは
勉強ができるできない
とは少し異なります。
知能指数を測る「IQ」は
実際にはいろいろな
テスト法でわかりますが
学力テストでは
ありません。
なので普通に生活していれば
自分のIQを知ることは
ないでしょう。
長男は小学校入学前から
田中ビネー式というテストを
何回か受けていますが
結果は50~55。
IQ100が標準ですから
長男は中程度の知的障害が
あるということになります。
でも理解力は高いし
受け答えも出来ますから
ちょっと接したくらいでは
障害があることには
気づかれなかったりします。
さてお出かけして
切符を買うとき。
500円玉を一枚持っていて
210円の切符を二枚買うとき
まずお金を入れて
大人二枚のボタンを
押して最後に210円の
ボタンを押せば
切符二枚とおつり80円が
出てきますね。
長男にやらせてみました。
まずお金を入れます。
大人二枚のボタンは
予想通りスルーして
210円のボタンを押し
切符一枚とおつり290円が
出てきます。
さて次です。
210円の切符をもう一枚
買うのですが
長男は持っているお金
290円を全て投入し
210円の切符を買うのです。
同じことを障害のない
小学生の次男に
やらせると
一回で二枚の切符を買うか
二回に分けて買ったとしても
二回目には210円を
投入します。
手元に戻るおつりは
どちらも同じ80円。
でも過程は
少し違うのです。
私たちから見れば
無駄な手間がかかる
もっと要領よくやりなよ。
でも彼にとっては
それが普通なのです。
普通ってなんだろう。
障害があると
普通が普通でなくなる。
なんだか
生きずらくなる。
でもそれを
変えることは難しい。
私は多分
長男より先に
いなくなるだろうから
一人でも生きていける力を
長男には
身につけていってほしい。
問題は山ほどあるけど
普通の生活
長男が長男らしく
生きていける力や環境を
つかみとっていってほしいと
思っています。