高放射線量:スクラップ中の鉛製容器から検出−−秋田市 /秋田
毎日新聞 2012年06月09日 地方版
秋田市は8日、市総合環境センター(同市河辺豊成)が、スクラップ業者「秋田臨港」(同市飯島)に売却したスクラップの中にあった鉛製容器から、高い放射線量を検出したと発表した。
一般市民への影響はないとみられ、同センター職員9人の被ばく状況を調べている。
市環境部によると、容器は取っ手付きの円柱型(直径11センチ、高さ24センチ、重さ14キロ)で、容器近くで測定した空間放射線量は1時間当たり48・86マイクロシーベルト、1メートル離れると同2・05マイクロシーベルトだった。容器は密閉され中身は不明だが、数千万ベクレルの放射性物質が入っている可能性もあるという。
スクラップは7日午後4時半ごろ運び込まれ、秋田臨港が放射能検知器でトラックを測定。同9・6マイクロシーベルトが検出されたため、原因を調べ、容器からと分かった。容器は同センターの旧焼却施設内の四方がコンクリートの部屋で一時保管している。部屋の外の空間放射線量は同0・06〜0・07マイクロシーベルトで、通常の範囲という。