台風4号の影響で、豊橋市のホームページ(HP)が十九日夜、一時つながりにくくなった。市は、氾濫の恐れのあった河川流域の十二万三千八十五人を対象に避難勧告を出し、市民のアクセスが集中したためとみられる。市は今後、改善を図る。
「ムダに重い。豊橋市のHPにイライラ」。インターネットの短文投稿サイト「ツイッター」には十九日夜、つぶやきがいくつも書き込まれた。
一夜明けた二十日、弥生町の無職男性(51)は「避難情報を確認しようと十分おきにHPにアクセスしても全然つながらない。接続できても情報は更新されず古いまま。役に立たなかった」。台風情報は市のお知らせ欄に小さく掲載され、男性は「どこにあるのかさえ分かりにくい」と話した。HPには、避難所とされた計七十の市民館の住所が記されていなかった。
市は梅田川、柳生川、佐奈川の水位が上がり、流域の住民に避難勧告を出した。対象は市の人口の三分の一。防災危機管理課の平井康博課長は「三つの河川に接する計十四の校区に一括して発令した。川からの距離や高低差などは考慮していなかった」と話す。今後、より細かな町単位で発令するよう検討する。
HPの更新を担当する広報広聴課の坂口錦也主査は「サーバーはダウンしていないが、テレビを見た市民のアクセスが集中し、つながりにくくなったのでは」と推測する。市は今後、HPのレイアウト変更やサーバーの負荷量を減らすなど災害時に対応できるHP作りを目指す。
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