岩手のニュース

岩手県知事、民主離党へ 「小沢氏に傾倒しすぎ」

離党、新党参加を表明する岩手県の達増知事

 民主党籍を持つ岩手県の達増拓也知事が近く離党し、同党の小沢一郎元代表が結成する新党への参加を表明した9日、県内の野党関係者からは「特定の政治家に傾倒しすぎだ」といった批判や疑問の声が噴出した。同じく離党する方針の民主党県議らは歓迎した。
 自民党県連の千葉伝幹事長は「小沢氏を信奉するのはかまわないが、知事としてどうなのか。国民は新党に期待していない」と批判。公明党県本部の小野寺好代表も「なぜ知事が世論から遊離した政治家に傾倒した言動をするのか疑問だ」と手厳しい。
 ほかにも「復興に向けて重要な時期に、なぜ自ら混迷する政局に飛び込むのか理解できない」(地域政党いわての飯沢匡代表)など、知事の姿勢に否定的な意見は多い。
 一方、離党か残留かで所属県議が割れている県議会最大会派の民主党(23人)。離党するとみられる党県連幹事長の佐々木順一氏は「知事は信念に基づいて、自らの取り組みを明確にした。政権交代をもう一回やり直そうという気持ちが根底にあると思う」と理解を示した。離党する別の県議は「われわれと思いが同じで心強い」と評価した。
 残留する方針の県議は「4日の県議会一般質問では『新党への参加について頭の中にない』と答弁していた。今回の表明はそれを無視するもの。(知事が)何を考えているのか分からない」と冷ややかだった。


2012年07月10日火曜日


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