不況、震災、原発事故、電力問題…。企業の求人が減り、仕事のない人が増えているなか、「日本に雇用を、企業に人を」のキャッチフレーズで新しい雇用の形を実現するシステムを立ち上げた。
人と企業がウェブ上でマッチングでき、雇用された人も企業を評価するレビューシステムを確立。双方向評価のシステムは人材派遣業界で初めて。登録者が会員登録をすると自分専用のページができ、求人情報がメールで配信される。個人のスキルや希望条件などはデータベースとして蓄積される。スポット(1日単位)で人には職探しを、企業には人探しを可能にするスピーディーかつ合理的なサービスだ。
神戸生まれの55歳。名古屋の韓国・朝鮮人多住地で、6人兄弟の長男として育った。大卒後、パチンコ機器メーカーの営業や、パチンコチェーンで店舗開発に携わり、人材派遣会社へ転職。現在はパチンコ業界への人材派遣を主としているが、日本の全地域、全業種でのサービス提供が目標だ。
人材派遣会社勤務時代、「いい人を送ってもクライアント側の問題で辞めてしまうのが口惜しかった」と話す。「企業はモノでなく人。企業にも求職者にも公平公正であるのが新しい雇用の形だろう」との確信が、新システムの開発につながった。求職・求人難の東北には無料でこのシステムを貸し出す予定だ。妻と2男2女のいる静岡に帰れるのは週末だけだ。 |