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2012年07月10日(火)

※富山県内のニュースです。


 岩手24万トンの広域処理に富山は不要

(2012年07月10日 16時13分)

 岩手県が広域処理を求めているがれき24万トンについて、細野環境大臣は先日、『めど』がついたとする発表を行いましたが、県内の自治体のようにいまだ検討中の自治体の分を見込んでいるのか、いないのかについては、曖昧になっていました。

 しかし、取材を進めていくと新たな事実が見えてきました。

 震災がれきの広域処理をめぐっては、現在、県内では富山広域圏と新川広域圏、それに高岡市が、岩手県山田町のがれきの受け入れに向けて調整を進めています。

 そんな中、環境省は先月末、岩手県が広域処理を求めているがれきおよそ24万トンについて、2014年3月末までの処理にめどがついたと発表。

 しかし、既に受け入れを開始、または受け入れ表明や試験焼却の段階に進んでいる自治体だけで『めど』がついたとする岩手県と、県内の自治体のように受け入れを検討している自治体も含めて『めど』がついたとする環境省の説明で食い違いを見せていました。

 実際はどちらなのか。

 チューリップテレビは環境省が先月29日に公表した資料をもとに、各自治体から聴きとりをおこないました。

 その結果、2014年3月までのがれきの受け入れ見込み量は、既に広域処理を開始している自治体の合計がおよそ5万9460トン。

 本格受け入れを表明した自治体の合計ではおよそ11万9780トン。

 試験焼却を実施済み、または今後実施する予定の自治体の合計がおよそ9万3900トン。

 これらの自治体すべての見込み量の合計はおよそ27万3140トンとなり、岩手県が広域処理を求めている24万トンを上回る結果となったのです。

 つまり、県内の自治体のように受け入れを検討中の自治体を含めないままでも、岩手県のがれきの広域処理は、十分可能だということになります。

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