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『プログレッシブ』と『インターレース』

2011/07/2 内容を一部修正・加筆しました

テレビはの点が集まって映像になっています。そしてその点の集まりは左から右へ順番に(少しだけ斜め方向)表示されます。それが『走査線』です。

上から順番に走査線を表示して行くのを『プログレッシブ』または『ノンインターレース』と言いますが、最近は前者が一般的な言い方でしょう。長所としては画面がちらつきにくい。30pの場合、欠点としては1秒間の画像が約30枚なので動きの速い映像には向かない事です。
最近は60pの規格も出てきましたが、まだ一般的ではありません
日本の場合1秒間の画像枚数は30枚(29.97フレーム)ですが、これを上から1・3・5・7〜という具合に一本飛ばしで表示して、一番下まで行った後 再び上から2・4・6・8〜と残った走査線を表示していきます。そうすることで 一枚の画像(1フレーム)を二回(2フィールド)に分けて作っています。
これを『
インターレース(飛び越し走査)』と言います。欠点は画面がチラツキ易い事。


プログレッシブとインターレースのイメージ動画

 最近では、撮像板はプログレッシブなのに記録はインターレースというカメラも出てきました。
理由は記録の方式がAVCHDという最近のビデオカメラに使われている方式を使うためです。
AVCHDとはSONYとパナソニックがH.264/MPEG-4 AVCの方式を使って共通の規格にしたものです。
WindowsがAVCHDをサポートしているのはWindows7からであり、XPやVistaでは再生するためのソフトが別途必要。
カメラを買うと付属してくると思います。
また、最近のオーサリングソフトにも再生ソフトが付属している可能性があるので購入時に確認してください。

  撮像板 記録ファイル 映像の見た目は? 備考
インターレース
59.94i
 インターレース
59.94i 
インターレース
59.94i
SONYのデジタルビデオカメラで記録方式がAVCHDと書いてあるモノや、プロ用・業務用ビデオカメラの多く
プログレッシブ
29.97p
プログレッシブ
29.97p
(記録はインターレースだが撮像板がプログレッシブなので見た目にはプログレッシブになる)
SONYの一眼カメラ、SONY NEX-VG10、スチルコンパクトカメラで記録方式がAVCHDと書いてあるモノ
プログレッシブ
30p
 プログレッシブ
30p
プログレッシブ
30p
 キヤノンの一眼カメラやスチルコンパクトカメラで記録方式がMOVと書いてあるモノ
この表はまだ書きかけです。パナソニックなど確認の取れたモノを備考欄に追加します。


プログレッシブ』がインターレースよりも高画質と言われるのは、チラツキが少ないからです。そして多くの場合その基準が“映画”を元に考えられています。
映画は1秒24コマであり、これの最適な再生方法は24pになります。

インターレースは一本飛ばしで映像が作られていますが、1秒間に60回上から下に走査しているので動きの速いモノにはむいています。(動きがなめらか))
必ずしも『インターレース』が劣ると言うわけではありません

インターレース→プログレッシブの変換は見た目でプログレッシブで撮影した物と
ほぼ同じように見えます。しかし、
プログレッシブ→インターレースに変換しても信号はインターレースになりますが、見た目ではプログレッシブのままです。(信号の性質上そうなってしまうのです)
YouTubeなどネットにアップロードした物は元がインターレースであってもプログレッシブに変換されます。

最近の写真用のデジカメでAVCHD記録になっているものは
“撮像板ではインターレース”そして“記録はAVCHDなのでインターレース”になっているものが多いです。これも見た目はプログレッシブです。
これは
AVCHDの規格が29.94iの24MB/Sまでなので それに合わせています
最近のビデオカメラでは60pの規格のAVCHDが出てきましたが
SONY、パナソニックそれぞれ独自の規格あり共通規格ではありません(2011/06現在)

デジタルのビデオカメラは基本的にはインターレースですが、一部のカメラは上記の“撮像板はプログレッシブ、記録はインターレース、しかし見た目はプログレッシブ”になっているので注意してください(例:SONY NEX-VG10)






直線上に配置