詐欺:東日本大震災の街頭募金装い 容疑で暴力団組長ら4人逮捕−−県警など /和歌山
毎日新聞 2012年07月10日 地方版
県警組織犯罪対策課、田辺署は9日、東日本大震災の義援金の街頭募金を装い、大阪府、兵庫、奈良県で現金をだまし取ったとして、上富田町南紀の台、指定暴力団山口組系組長、松下功容疑者(46)ら4人を詐欺容疑で逮捕した。
他に逮捕されたのは▽田辺市新万、同組員、畑口忠史(46)▽千葉県船橋市丸山2、会社員、森下佳紀(36)▽海南市下津町方、アルバイト、田尾彰良(48)−−の各容疑者。
容疑は、共謀して11年3月15日〜5月18日、大阪府、兵庫県、奈良県の駅付近など26カ所で、知人や関係者ら男女12人に募金箱を持たせて街頭に立たせるなどして、通行人から計約38万円をだまし取ったとされる。
県警によると、森下容疑者以外は否認している。駅近くなどでそろいのジャンパーを着て「関西ボランティア協会」を名乗っていた。「被害に遭った人たちを応援します」と印刷したチラシを配り、通行人に「協力をお願いします」と呼びかけていた。余罪を追及するとともに、街頭に立った関係者も任意で調べている。