ドラゴンクエストシリーズの最新作『ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン』の発売予定日まであとひと月ほどになりました。
シリーズ第一弾の発売は1986年ですから、これをリアルタイムでプレイしていた小学生は、今や30代後半に差しかかるころでしょうか。幅広い世代がこのゲームを心待ちにしていることかと思います。
ドラクエ、面白いですよね。時間を忘れてプレイしてしまうこともしばしば。そんなとき、お母さんに約束させられたのが“ゲームは一日一時間”の家庭内ルールです。
でも、この“一日一時間”の約束、実際にはどのくらい意味のあるものなのでしょうか。はたしてお母さんは正しかったのか、ちょっと興味がありませんか?
神戸大学の中村晴信医師らは、兵庫県のとある市内全13小学校の4・5・6年生計1,323名を対象にしたアンケート調査を行いました。
今回は、この結果をもとに、一日一時間以上ゲームをする“ゲーマー男子”の悲しい特徴を紹介します。
■1:目が悪い
今回の調査では、ゲームをしない男子が全体(644人)の約17%にとどまった一方、ゲームをしない女子は全体(679人)の約27%にのぼりました。
つまり、男子は女子よりもよくゲームをするということになります。また、ゲームをする時間も、女子より男子のほうが長いことがわかりました。
そんな男子のゲームの使用時間を一時間以上と一時間未満に分けると、約3割は“ゲーマー男子”でした。そしてそのゲーマー男子の7割以上が、自分の目が悪くなりやすいと回答したのです。
視力が下がるといろいろと面倒なことが多くなりますから、くれぐれもゲームは明るい部屋で、ときおり視線を窓の外に向けて楽しんでほしいものです。
■2:外で遊ばない
なんと、56%のゲーマー男子が“外遊びの減少”を自覚していました。平均的な小学生は朝8時ごろ登校して夕方5時ごろ帰宅するでしょうから、一日一時間以上ゲームをすれば、相対的に外遊びの時間は減っていくと思われます。
別に、外で遊ぶことばかりがすべてではありませんが、体力が落ちると健康管理も難しくなります。やはり、適度な運動は必要ではないでしょうか。
■3:寝るのが遅い
医学的にはこれがもっとも問題です。ゲーマー男子の約4割は 24時以降に就寝していることが判明したのです。ちなみに、“よく眠れない”ことにも5割以上が“ある”と回答しました。
寝るのが遅くなればなるほど、体作りに重要なホルモンの分泌が低下してしまいます。これは、成長期を控えた男子小学生にとって、喜ばしいことではありません。
成長のメカニズムを考えれば、身長が伸びなくなる可能性だってあるのです。
■4:勉強しない
個人の自由という気がしなくもないですが、ゲーマー男子の40%は家庭での勉強時間が30分以内でした。30分はさすがにちょっと少なすぎるでしょう。
最近は計算や英単語のゲームもあるので、どうしてもゲーム機を手放せないという場合はぜひ検討してほしいですね。
いかがでしたか? もちろん、今回紹介した4つの特徴が、すべてのひとに当てはまるわけではありません。しかし、実際にこのような傾向があるのもまた事実です。
ちなみに、ゲーマー男子でない、つまり一日のゲーム時間が一時間未満である男子小学生は、アンケートでこれらの質問に同意するとした人数が、ゲーマー男子と比較して明らかに低いことも判明しました。
どうやら、お母さんの“ゲームは一日一時間”は、統計学的には正解だったようです。この結果、みなさんはどう思われましたか?
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【参考】
※ 中村晴信ら(2012)『小学生におけるゲームの使用とゲームに対する意識との関連』 小児保健研究・第71巻3号
(著:朽木誠一郎)