異性、芸能人、社長などになりすまし……詐欺的“サクラサイト商法”に注意喚起
これらのサイトでは、消費者を騙してサイトに誘導し、メール交換等の有料サービスを利用させ、そのたびに支払いを続けさせる手口をとっており、国民生活センターでは“サクラサイト商法”と呼称している。登録した覚えのないサイト等から「今日だけの限定特価」「あなただけの特別情報」「○○さん宛にメッセージが届いています」「こちらの仕事を紹介させてください」「私の遺産あげます」などのメールがいきなり届き、その後、さまざまな手段で、登録などを行わせ、心理的圧迫を与え、お金を支払わせようとするものだ。
有名芸能人や芸能事務所のマネジャーを騙る、相談にのってくれたら報酬を払う、お金を受け取ってほしい(例:遺産を受け取ってほしい、節税のためにお金を渡したい等)といったメールも多い。さらには、サイト運営業者を名乗って、「やりとりの相手からお金やポイントを預かっている」「 メールアドレスなどを交換するためには、ランクアップ費用が必要」「文字化けしたので、文字化け解除料が必要」「あなたがわいせつな画像を送信したので、広告スポンサーの信頼を損ねた。損害賠償を請求する」といったものもある。
いずれも、一度サイトに登録すると、大量のメールが届くことが多い。そしてメールに張られているリンクをクリックしないと、メール全体を読むことができなくなっている。しかし、メールの続きを読むには多くの場合、やりとりするためのポイントを購入する必要があり、メール1通あたり数百円分のポイントがかかる、という仕組みだ。ただし最近では、メールの送受信は、無料とうたっているサイトもあるとのこと(もちろん、その他の手段でお金をだまし取ろうとするのは変わりない)。
国民生活センターでは、おかしいと思った場合には、金品を支払う前に、近くの消費生活センター等に相談するよう呼びかけている(消費者ホットライン:0570-064-370)。
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警察庁は、2012年5月の「特殊詐欺の認知・検挙状況等について」を発表した。詐欺被害件数はやや減少し、振り込め、オレオレ詐欺ともに検挙件数が増加した。
警察庁は、2012年4月の「特殊詐欺の認知・検挙状況等について」(暫定値)を発表した。これによると、振り込め詐欺、オレオレ詐欺ともに、本年の最高値を記録している。
マカフィーは、「Pinterest」ユーザを狙った新種のソーシャル詐欺について、ブログで注意喚起を行っている。
警察庁は、2011年の「特殊詐欺の認知・検挙状況等について」を発表した。2011年の振り込め詐欺の被害総額(既遂のみ)は110億1,957万円と、前年を大きく上回った。
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