東日本大震災の義援金と偽った街頭募金で現金をだまし取ったとして、和歌山県警は9日、詐欺の疑いで、山口組系暴力団組長の松下功容疑者(46)=同県上富田町=と配下の組員ら男4人を逮捕し、発表した。松下容疑者は容疑を否認しているという。
田辺署によると、昨年3月から同5月にかけて、大阪、兵庫、奈良3府県の駅前など26カ所で、知り合いの男女12人に東日本大震災募金への協力を呼びかけさせ、通行人などから集めた現金計約38万円をだまし取った疑いがある。署によると、募金活動時の服装は黄色のジャンパーで統一し、架空のボランティア団体を名乗っていたという。集めた金は組活動に使っていたとみて調べている。