大田区の無職女性（７３）から現金２００万円をだまし取ろうとしたとして、大森署は９日、川崎市の無職少年（１９）と、見張り役の横浜市の男子高校生（１９）を詐欺未遂容疑で現行犯逮捕したと発表した。同区内で詐欺の電話が相次ぎ、民間組織「特殊詐欺被害防止対策電話センター」の職員が住民に電話で注意を呼びかけたところ、女性が直前に詐欺の電話を受けていた。センターの通報により、現金を受け取りに来た２少年を逮捕した。

　逮捕容疑は２日午前１０時５０分ごろ、女性方に長男を装って電話し「電車に小切手の入ったかばんを忘れた」などと言って現金を詐取しようとしたとしている。警視庁によると、詐欺勧誘の電話が相次いだ場合、警視庁からの情報提供でセンター職員が地域の高齢者に電話で注意を呼びかける。今年に入り、被害防止できたケースは５８件あるが、逮捕につながったのは初めて。【浅野翔太郎】

〔都内版〕