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　国内復帰後初白星の遠いオリックスの井川慶投手（３２）。私生活でも〝トラブル〟続きだった。オリックス入団直後のこと。ケータイを通信用、連絡用で２台所有しているが、連絡用を地元・茨城のショップの充電コーナーに置き忘れるという失態を犯した。休みを利用して帰郷して取りに戻るまで「連絡が取れない状態なんですよね」（井川）。

　さらに、米国・ニューヨークに置いてきた愛車「レクサス」が日本に届かないというアクシデントにも見舞われた。５月中に取り寄せる手配をしたものの、業者の手違いもあって延びに延び、７月まで届かないことに…。これには「まあそれが米国ですからね」（井川）。現在は知人の〝代車〟で球場入りしている。

　新天地にも当初はなかなかなじめず、〝孤立〟状態に陥っていた。５月９日の日本復帰戦で右太ももを痛め、二軍で調整していたが、メジャー帰りということで若手から気軽に話し掛けてもらえず寂しい思いをした。

「オーラがあって、井川さんに誰も（話しに）行かないんですよね」（ある選手）。最近になって選手の一人が妙なアクセントで「井川さあ〜ん」と冗談ぽく呼びかけたことがきっかけになり、徐々に打ち解けるようになったという。愛車はまだ戻ってこなくても、グラウンドに集中している井川。次回の登板で〝４度目の正直〟を狙う。