【名物アナ山下末則のスポーツ末広がり】
「細うで繁盛記」というテレビドラマをご存じだろうか。温泉旅館に嫁いだお嬢さんが周囲のあつれきと闘いながら女将として小さな旅館を大きく盛りたてていくという物語。1970年代に新珠三千代という、か細いスリムな女優が主人公だった。
ソフトバンクは守護神として期待されていたファルケンボーグが肩の違和感を訴え、今季は思うように登板できてない。そんな苦しい台所事情の中で、ブルペン陣の主役を務めているのが171センチ、65キロと小柄でスリムな森福允彦だ。今年もここまで77試合中33試合に登板して11セーブ、12ホールドと勝利に貢献。まさにソフトバンク版「細うで繁盛記」である。
さて、その森福はブルペンでどれくらいの球数の投球練習をしてからマウンドに向かっているのだろうか? 本人に聞いくと「だいたい15〜20球ぐらいあれば大丈夫ですが、ピンチに急きょ登板という時には10球も投げずにマウンドに向かう時もあります。それで抑えたこともあります」。肩の仕上がりには相当な自信を持っている。
肩の仕上がりが早い救援投手と言えば巨人、西武で131セーブを挙げた鹿取義隆が思い出される。彼もブルペンで投げる球数が少なく、なんと3球の投球練習でマウンドに上がったというエピソードを持っている。174センチ、78キロと小柄な鹿取は連投に次ぐ連投の酷使に耐え抜き、黙々と投げ続け「鹿取大明神」とも称された。
森福は鹿取よりさらに細見の身体ながら、肉体的にも精神的にも頑健さは鹿取に劣らない。そして、大事な場面でマウンドに上がっての勝負度胸や集中力も鹿取同様の強さを感じる。もちろん鹿取とはタイプも違うが、どのようなピンチにも平然と立ち向かっていく森福の「細腕」にソフトバンクのV3がかかっているといっても過言ではない。
☆やました・すえのり=1948年3月14日生まれ。福岡県北九州市出身。宮崎放送を経て、81年に日本テレビ入社。巨人戦実況を中心に、スポーツアナウンサーとして活躍。テレビ野球中継初の槇原投手の完全試合を実況したことでも有名。箱根駅伝のメーンアナウンサーを8年間務め、陸上競技にも精通している。08年に日テレを退社。現在はフリーアナウンサーとしてソフトバンク戦や海外ゴルフの実況で活躍するかたわら、ビジネスマン研修会社を経営している。
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