還付金詐欺:相次ぐ 5日まで2週間、尾張地方で16件 /愛知
毎日新聞 2012年07月07日 地方版
尾張地方を中心に6月下旬以降、役所や社会保険事務所を装った医療費の還付金名目の振り込め詐欺が急増していることが県警の調べで分かった。5日までの2週間に16件の相談や通報があり、このうち65歳以上の男女4人が計約317万円の被害に遭った。県警は同一グループの犯行とみて注意を呼び掛けている。
県警によると、6月29日に豊山町の60代女性宅に役場職員を名乗る人物から電話があり計200万円を振り込んだ。このほか▽小牧市▽大口町▽名古屋市中村区で各1件の被害があった。ほとんどのケースは役所職員を名乗る男から「還付金約4万9000円があるので、社会保険事務所へ連絡してほしい」と電話があり、教えられたフリーダイヤルにかけると、通帳などを持ってスーパーの現金自動受払機に行くよう指示された。役所に確認の電話をするなどで詐欺と気付いた人もいたという。【稲垣衆史】