サンパウロ(CNN) ブラジル警察は16日までに、少なくとも2人の女性を殺害し、遺体の一部を食べたり料理の材料にしたりした疑いで、男女3人を逮捕した。逮捕された男は地元テレビ局とのインタビューで「頭の中の声に従った」などと語った。
逮捕されたのは、ブラジル東部ガラニュンスのベルトラン・ネグロポンテ容疑者(51)と、同容疑者の妻および愛人。警察の調べによると、容疑者らは若い女性2人に住み込みの子守りの仕事を持ちかけて自宅へ誘い入れ、殺害したとみられる。
女性らの遺体は裏庭に埋められていた。フォリャ・ジ・サンパウロ紙によると、容疑者らと同居していた5歳の少女が、警官に遺体の場所を示したという。警察はこの少女について、2008年に行方不明となった別の女性の娘だとの見方を示した。
警察は、被害者が10人を超える可能性もあるとしている。当局は、容疑者らがある行方不明者のクレジットカードを使おうとしたことをきっかけに、捜査に乗り出していた。
ネグロポンテ容疑者は獄中でSBTテレビに「かれらを守り、神にささげるためにやったこと」と述べ、女性らを「浄化する」ために遺体を食べたなどと話した。
新聞報道によると、同容疑者の妻は地元でミートパイ作りの名人として知られていた。妻は警察の調べに対し、人肉を使ったパイを近隣住民や学校、病院に売ったと供述している。