サムスン電子が先月、米国で発売したスマートフォン最新機種「ギャラクシーS3」が米国の消費者雑誌『コンシューマー・リポート』で最高評価を獲得した。
同誌は非営利団体（NPO）の全米消費者連盟が1936年から発行している歴史ある雑誌で、毎月自動車、家電などの分野別に製品評価を行っている。同誌はメーカーから製品の提供を受けず、独自に市中で製品を購入し、テストを行っているため、消費者による信頼度が高い。
一方、英国ではタブレット端末「ギャラクシータブ」に関する訴訟で、サムスン電子がアップルに勝訴した。ブルームバーグ電によると、英国の裁判所はギャラクシータブがアップルのデザイン特許を侵害してはいないと判断した。
コンシューマー・リポートのウェブサイトによると、ギャラクシーS3は米国の主要移動通信キャリアのAT&T、スプリント、Tモバイルがそれぞれ販売するスマートフォンのうち、いずれも最高評価を受けた。
同誌はAT&Tが米国で販売しているスマートフォン数十種のうち、ギャラクシーS3に78点の評点を付けた。Tモバイルの機種の中でもギャラクシーS3は78点を獲得。スプリントの機種では77点で最高点だった。
米国の大手キャリアのうちベライゾンは、今月半ばにギャラクシーS3を発売する予定で、今回の評価には含まれなかった。
ギャラクシーS3は画質、使いやすさ、インターネット検索、メッセージ・電話機能などほとんどの分野で最高評価の「エクセレント（優秀）」を獲得した。
同誌はギャラクシーS3について、革新的な技術で優れた機能を持った製品だとし、「特に大きくて明るい画面、優れたハイビジョンクラスのカメラ、独創的なコンテンツ共有機能がSNS（ソーシャル・ネットワーキング・サービス）の使用に適している」と評した。
サムスン電子のスマートフォンが同誌で最高評価を受けるのは、昨年の「ギャラクシーS2」に続き2回目となる。サムスン電子の製品では今回、ギャラクシーS2、ギャラクシーS2 LTE、ギャラクシーノートもそれぞれ主要3社の発売機種で3－4位の評価を得た。一方、昨年末に発売された「iPhone4S」はAT&Tで10位、スプリントで7位、ベライゾンで11位にとどまり、5位圏内には入らなかった。
ギャラクシーS3は、米国の通信市場で初めて、5大移動通信キャリアの全てに採用されるなど、市場の関心が高い。スプリントでは発売初日に品切れとなるなど、供給が需要に追い付かないほどの人気を集めている。