女子体操日本代表の主将・田中理恵(25)=日体大研究員=が9日、母校の東京・日体大世田谷キャンパスで行われたロンドン五輪壮行会に出席。ゲストで登場した俳優・千葉真一(73)から「女優スカウト」を受けるほどの笑顔を武器に、五輪で最高の演技を誓った。
理恵の美しさはハリウッドで活躍する国際アクション俳優をもくぎ付けにした。会場には約600人が集まり、理恵ら13人の五輪代表を激励。さらにビッグゲストとして体操競技部OBの「サニー千葉」が駆けつけた。
五輪を目指していた千葉は故障で挫折したが、「開き直って楽しめば最高の演技ができる」とエール。理恵を見て「いいもの持ってるねぇ」と目を輝かせ、アクション俳優のパイオニアとして「運動神経がいい人は伸びる。(理恵も)やって欲しいし、誘いたくなるね」とニヤリと笑った。
ラブコールを受けた理恵は笑って断るどころか「人生いろいろあるし、ゆっくり考えたい。楽しみにして下さい」と意味深な笑顔。それでも「今は五輪のことで頭がいっぱい。千葉さんの言うように失敗を恐れずに自信を持って演技したい」と集中力を高めた。
壮行会の前はアフガニスタンのカルザイ大統領の日体大名誉博士号授与式で花束を贈呈。「大統領は思ったよりハンサムだった」と楽しんだ理恵。ロンドンでも女優に負けない笑顔で世界をとりこにする。
◆内村もサニーに感嘆 ○…内村も千葉真一に刺激を受けた。「何かになりきっているようだった。こういう人がどの世界でも上に行くんだ」と感心。「僕も内村航平になりきって、演技の前にスイッチを入れたい」と金メダル獲りへ“サニー魂”を継承した。8日には散髪に行き「競技のある3週間後にかっこよくなるようにしてもらった」と笑顔だった。
[2012/7/10-06:02 スポーツ報知]