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【大相撲】

稀勢の里が連勝発進

2012年7月10日 紙面から

隠岐の海(右)を寄り切りで下す稀勢の里=愛知県体育館で

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◇名古屋場所<2日目>

(9日・愛知県体育館)

 2場所ぶり23度目の優勝を狙う横綱白鵬(27)=宮城野=は、先場所で平幕優勝した旭天鵬を豪快なすくい投げで退けて2連勝とした。初日は安泰だった6大関のうち、琴欧洲が関脇豪栄道の下手投げに屈した。他の大関陣は連勝スタート。稀勢の里(26)=鳴戸=は隠岐の海を寄り切り、琴奨菊は安美錦を押し出した。把瑠都は小結豊ノ島を寄り切り、日馬富士は新小結妙義龍を押し出した。鶴竜は碧山を送り出しで仕留めた。関脇栃煌山は連敗を免れた。

 悲願の初優勝へ「前半戦勝負」を公言している稀勢の里が過去6戦負けなしと合口のいい隠岐の海を圧倒し2連勝発進。「思い切っていこうと。まあ良かったんじゃないですか」と好感触に口元を緩めた。

 自分より約3センチ身長の高い大きな相手を左四つでしっかりと受け止め、右上手をつかんだところで一気に前へ。最後は深く腰を沈めて寄り切るなど寸分のスキもない盤石の取り口に「あそこまでいったら最後は逆転されないように」と万全をアピールした。

 北の湖理事長(元横綱)は「2日間の内容がいい。安定感がある。この状態を維持していけば勝ち進んでいける」と太鼓判。師匠の鳴戸親方(元前頭隆の鶴)も「彼が心掛けている自分の相撲がとれている。気負ってないし、程よい緊張感だ」と目を細める。

 一勝の重み、一勝の大切さ。それを誰よりも痛感した先場所。「前半負けてなければもっと楽だった」と振り返ったように5日目に落とした妙義龍戦を悔やんだ。だからこそ今場所は格下相手の前半戦こそ強くアクセルを踏み込むのだ。

 この日の観衆は3700人。大入りが出た前日から一転、やや寂しかった。いつも2日目の客足の鈍さを嘆く稀勢の里。「まあ、もちろんね」と多くは語らなかったが、場所の盛り上がりが相乗効果を産む。人気アップへ大関の責任感もにじませた。(竹尾和久)

 

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