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【サッカー】

関塚JAPANいきなり非公開

2012年7月10日 紙面から

 ロンドン五輪に臨むU−23日本代表の関塚隆監督(51)が9日、いきなり分厚い「カーテン」を敷いた。国内合宿2日目のこの日は、流通経大を相手に試合形式の戦術練習を行ったが、情報漏れを警戒して、約20分間のウオーミングアップ以降は完全シャットアウト。流通経大側にもかん口令を通達した。初戦・スペイン戦までまだ16日もあるのに、早くもピリピリムードが漂った。

 関塚監督の表情から笑みが消えた。練習会場に入るときから肩をいからせ、練習後はひと言も発せず、報道陣に接触しないように帰った。非公開練習は関塚体制の常とう手段とはいえ、流通経大の関係者は「練習のための練習だからね。そんなに気を使う必要はなかったんじゃない」とポツリ。合宿2日目、20人が初めてそろった段階での非公開に、指揮官の「焦り」がにじんだ。

 もっとも、時間がないのは確かだ。11日の壮行試合・ニュージーランド戦(国立)を皮切りに、J公式戦を挟んで中2日、中3日で試合が続く。長距離移動も重なり、なりふり構っていられない状況。非公開で実施された試合形式の練習では選手を固定せず、ポジションを動かし試しながら、戦術の浸透に時間を割いた。1トップには大津や永井を入れ、2列目では右サイドが本職の清武を左サイドで試運転させた。必然的に緊張感は高まり、山村は「良い練習ができている」と手応えを語った。

 まるで本番直前のような臨戦ムード。あらゆる手を尽くして、44年ぶりの五輪メダルに手をかける。 (松岡祐司)

 

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